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酒井太一の悲しき果実【肛門スイーツ ふたたび】
静かな日々が続いていた町に、ある日突然、謎の振動が走った。
太一の肛門が、かすかにだが久しぶりに疼いたのだ。
「ん?まさか……また、始まるのか……?」
数週間後、太一の前にかつての仲間ミカが現れた。
「太一、あなたの肛門スイーツの力がまた目覚めたって噂が町で広まってるわ」
その言葉に太一は戸惑いながらも、内なるフルーツの力が戻ってくるのを感じていた。
だが今回は、以前とは違う。
肛門から排出される果実はより多様で、そして……味わう者の心の奥底の感情によって変化するという。
喜びなら爽やかなシトラス、悲しみなら甘酸っぱいベリー、怒りなら激辛唐辛子のような味わいのフルーツに。
「これは……新たなステージだ……!」
太一とミカは再び力を合わせ、肛門スイーツの謎を解き明かし、
町に訪れる新たな甘くも切ない事件に立ち向かう。
そして、今度こそ、誰かに「本当に食べてみたい」と心から言ってもらうために。