表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

酒井太一の悲しい果実

酒井太一はモンスターだった。

しかし、彼の特殊能力は他のモンスターと一線を画していた。


なんと、肛門からフルーツを排出するのだ。


しかも、そのフルーツは超美味しい。甘くてジューシーで、食べたら疲れも吹き飛ぶほどだった。


だが──誰も食べてくれなかった。


理由は単純。

「肛門から出てくる」と知った瞬間、皆が顔をしかめて逃げてしまうのだ。


太一は寂しかった。

「美味しいのに、なんで食べてくれないんだよ……」


そんなある日、太一は町の広場で叫んだ。


「誰か、俺のフルーツを食べてくれ!」


そこに現れたのは、不思議な少女だった。


「私、食べてみたい!」


少女は太一の肛門から出てきたキラキラのメロンを一口食べた。


「ん……おいしい!」


太一は初めて心から笑った。

「ありがとう……やっとわかってくれる人がいたんだな」


こうして二人は、不思議な友情を育んでいくのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ