【短編】結婚直後と最近の夫、態度の変化がすごいから比較してみた
「貴様と結婚など、最悪だ」
初対面で、夫になる人からこれほどあからさまに嫌悪をぶつけられるとは思わなかったわね――。
私の名はミレイユ・フォルステア。
銀色の髪を持つ伯爵令嬢で、少し大人びた容姿だとよく言われる。
ここは、稀代の魔術士と呼ばれるアレクシス・エヴァンスの屋敷。
まだ十八歳という若さなのに、王や上位貴族から絶大な期待を寄せられている。
そして「子を成せ」と押しつけられるように結婚が決まったのが、私と彼だ。
だから彼がこの結婚に不本意なのはわかっていたつもりだが、まさか初対面の瞬間に「貴様と結婚など、最悪だ」などと言われるとは。
アレクシスは黒髪を肩まで伸ばした姿で、端整な顔立ちをしている。
色白で、どこか冷たい雰囲気。
魔導士としての才能を期待され、国王からも援助を受けているせいで、若くして高い地位にいるらしい。
それだけに、国から早めの結婚と子作りを強要されたことに不満を募らせているのだろう。
「そうですか。ですが、これは王命です。破棄できる立場でもないですし、私に言われても困ります」
淡々と答えたつもりだったが、アレクシスの目は険しくなった。
「俺を馬鹿にしているつもりか? 命令だろうが何だろうが、こんな結婚は――」
「私だって本意じゃありません。父の領地を継ぐつもりだったし、今のまま財務管理を担う予定だったんです。国から『魔力値が高い女が必要だ』と言われて、勝手に押しつけられただけです。だから、私があなたに惚れて押しかけた、などと勘違いしないでほしいですね。私のタイプはもっと可愛げがある男性です」
「なんだと?」
睨むような瞳が、さらに尖った気配を帯びた。
十代の若さで国に重宝される彼には、相当なプライドがあるのだろう。
だが、私も初対面でここまで言われる筋合いはない。
先に「最悪だ」とぶつけられた以上、冷静に応じるしかない。
「ふん。見た目だけは整っているが、お前の悪評を聞いている。金に汚く、冷酷で、自分の利益しか考えない女だと。俺の見た目目当てじゃないのなら、金目当てでここへ来たんだろう」
「改めて言うけど、私は王命で選ばれてしまったんです。興味もない相手を追いかけた覚えはありません。噂通り『金に意地汚い』と思われようが気にしませんが、私も被害者なことをお忘れなく」
「貴様……!」
アレクシスが苛立ちをあらわにしているのがわかる。
だが私も、すでに振り回されるつもりはない。
結婚生活は始まったばかりとはいえ、こんな状態では会話が続くはずもない。
「とにかく俺の邪魔はするな。魔法研究で忙しいんだ」
「かしこまりました」
バチバチと視線が交差したあと、アレクシスは肩をそびやかして部屋を出ていった。
はぁ、先が思いやられるわね。
最悪だと一方的に言われた結婚初日。
お互いの印象はどうしようもなく悪い。
けれど、国命による結婚からは逃げられない。
仕方ないから、少しずつ馴染んでいくしかないわね。
私は父の領地で長く財務を手伝っていた。経理書類や金銭管理の知識がある。
それが評価される一方で、「金が好きで冷酷だ」という悪評も根強い。
実際、お金の流れを追うのは得意だし好きなほうだが、だからといって貪欲とは思わない。
ただ不正や無駄遣いを許さないだけね。
初めて訪れた彼の屋敷、そしてこれから住み続ける屋敷。
散歩ついでに屋敷を巡ってみると、アレクシスの魔導研究所が併設されていた。
国からの研究費が相当な額で入り、加えて開発した魔道具の売上もかなり大きい。
その金の管理を執事長がメインでやっていると聞き、私はさっそく書類を見せてもらうことにした。
書類室に入った瞬間、山積みの帳簿とファイルが散乱している光景が目に飛び込む。
普通なら整理に何日もかかりそうだが、私なら問題ない。
手際よく分類しながら、数字の整合性を探っていく。
「……やっぱりおかしい。これは改竄されてるわね」
収入と支出が噛み合わない箇所が数カ所どころではない。
しかも筆跡も複数あって、不自然に金額をいじった痕跡がある。
研究費だけではなく、魔道具の売上にも怪しい数字が目についた。
ここまで意図的だと、ただのミスでは済まない。
明確な横領や資金の着服だ。
「どこもそうだけど、やっぱりこういう家にもいるのね。初日から大問題を見つけちゃった」
私はすぐに裏付けになる記録や証拠をかき集めた。
伯爵家で財務を見ていた頃と同じ手順で、改竄の跡を洗い出していく。
さほど難しくはなかった。
元の原本も保管されているし、複数の書類の不一致を突き合わせれば自然と答えが出る。
どうやら執事長が鍵を握っているようだ。
偽の数字を作り、研究費を私的流用していたらしい。
「国の研究予算を盗むなんて、随分大胆なことをするわね」
アレクシスが『俺の邪魔をするな』と言ったばかりだが、こんな不正を見過ごすわけにはいかない。
彼の研究は国の中枢事業にも関わる重要案件。
横領を放置すれば、いずれアレクシスの首を絞めることにもなる。
悪評通りの『金に目ざとい女』と思われるかもしれないが、これは正しいこと――。
――その夜、私は食堂で一人で夕食をとっていた。
ごく簡単なスープとパンだが、疲れた体には十分な栄養になる。
すると扉が勢いよく開き、アレクシスが現れた。
いつにも増して苛立ちをまとっているように見える。
「おい、執事長はどこだ。さっきから姿が見えないんだが」
「解雇しましたよ」
スプーンを置きながら事実を伝えると、アレクシスの眉が険しく寄った。
「……は? お前、俺の執事長を勝手にクビにしたのか。一日目で、よくもまあ俺の邪魔をしてくれる」
「邪魔のつもりはありません。あの男は研究費を改竄して横領していました。警備隊に証拠を出しましたから、今ごろ牢獄に入っていると思います」
「横領……あいつが……? 証拠なんてあるのか?」
「はい、偽装の痕跡がはっきり残っていました。国からの補助金まで盗んでいたから、逃げ切れないでしょうね」
アレクシスの顔に動揺とショックが入り混じる。
信頼していた家臣が裏切っていたわけだ。
普段は冷たい仮面をかぶっている彼だが、その瞳は深い痛みに揺れているように見えた。
「……そうか。あいつが。信じていたんだがな……」
拳を握りしめ、うつむきがちになる。
悔しそうな表情は、初対面で見せた怒気とは違う。
「仕方ありませんわ。いつの世も、こういう悪事を働く者はいます。むしろ結婚初日に見つかったのは幸いかもしれません。放置すればもっと深刻な被害が出ていましたから」
「……礼を言う。お前が動いたおかげで被害を最小限に抑えられた」
「どういたしまして。これで研究費が余計なところに流れなくなるし、今後さらに国から補助が増えるはずです。魔導研究に専念できるんじゃないですか?」
言いながら、どこか和やかな気持ちになる。
最悪なだけの相手かと思ったが、ちゃんとお礼を言える人なのね。
まさかツンツンした態度の裏に、こんな素直な表情を隠していたとは。
ちょっと可愛いかもしれない。
「俺は実務に興味がない。だが、こういう不正があった以上、管理を誰かに任せる必要がある。……お前がやるのか?」
「そうなると思います。財務管理なら得意だし、あなたの研究の邪魔をせずに支えられるでしょう」
「そうか……もちろん給料も出すから、よろしく頼む」
「いえ、私はこの家の、エヴァンス家の夫人になるのです。ただ夫人の仕事をするだけですよ」
私の言葉にアレクシスは目を見開いてから、ふっと微笑む。
「ありがとう、ミレイユ」
彼は初めて私の名前を呼んで、お礼を言った。
意外と可愛いところがあって、きゅんとしてしまった。
そして夜が更ける頃。
新婚の初夜ということで、私はネグリジェ姿でアレクシスの寝室に向かった。
大半の貴族婚では挨拶代わりに夜を共にするのが通例だし、国からの「早く子を作れ」という要望もある。
形ばかりの結婚でも、初夜は形だけやらねばならないはずだ。
ベッドに腰掛け、透け感のあるネグリジェをちらりと確認する。
恥ずかしくないとはいえないが、貴族としての務めだと自分に言い聞かせる。
「あれだけ嫌われているなら、嫌がられるかもしれないけど……」
それでも私は年上の余裕というか、割り切りがあるけど……。
私は二十歳で、彼は十八歳だから、私が引っ張るべきなのだろうか?
そう考えていると、扉が開き、アレクシスが姿を見せた。
だが私の格好を見た瞬間、彼は途端に顔を赤くし、立ち尽くす。
「な、なんでお前がここに……! いや、なんだ、その服は!」
「初夜ですから。結婚したからには、こういうことをするものでしょ? 国命で子を作れと言われていますから」
「そ、それは……確かにそうだが、いきなり早すぎるだろ! お前は抵抗ないのか!?」
「特にはありません。もともとそういう役割で無理やり結婚させられたわけだし、アレクシス様は意外と可愛いところがあるから……まあ大丈夫かと思いました」
「か、可愛いだと……ふ、ふざけるな!」
真っ赤になった彼が言葉を詰まらせる。
可愛いわね、この子。
ツンツンしていた態度は好きじゃないけど、照れると可愛らしい。
「ほら、こっちに来てください。一応、夫婦なんだし」
「きょ、今日はまだ……というか、お前は本当に平気なのか!? そんな……恥ずかしい格好で……」
「私は構いません。早く跡継ぎがほしいんじゃないの? 周囲からも期待されてるんだし」
薄い生地のネグリジェをつまみながら、彼を誘うような目で見やる。
すると彼は「もういい!」と叫んで手をかざした。
――魔力が集まり、空間がゆがむ。
「帰れ! 今日は勘弁してくれ!」
「ちょ、待――」
私の声も聞かないまま、転移魔術が発動した。
視界が一瞬暗くなったかと思うと、次に見た景色は自室のベッドだった。
……部屋ごと吹き飛ばされてもおかしくないほどの勢いで追い出されたらしい。
「はぁ……」
顔を押さえてため息をつく。
私も少し無理をしていたので、むしろ気恥ずかしさから救われた気分もある。
それにしても、拒む様子があまりに可愛らしかった。
愛いかった。
初対面で「最悪だ」と言ってきた男が、こういう場面では照れを隠せないなんて。
「……ほんと、見た目通りじゃないのね」
ベッドに転がり込んだまま、天井をぼんやり見上げる。
結婚初日は最悪な出会いかと思いきや、意外と面白いものを見せてもらった。
(あのツンツン顔が、照れると赤くなるなんて、ちょっと反則だ)
明日からはまたいろいろありそうだ。
うまくいかない結婚かもしれないが、少しずつ歩み寄る余地があると思えれば、案外やっていける。
「今はもう寝よう。明日は落ち着いてくれるといいけど……」
そんなことを考えながら、布団を引き寄せた――。
◇ ◇ ◇
「ん……」
まどろみの中、ゆっくりと瞼を開けると、隣にアレクシスが眠っている。
黒髪を肩くらいに伸ばした姿は、十年前と変わらず端整で、むしろ大人の余裕をまとってさらに落ち着いた雰囲気を帯びている。
彼の髪にそっと触れてみる。
相変わらず触り心地がいいわね。
結婚してから十年経つのに、撫でていてまるで飽きない。
「……ミリー?」
髪を撫でていた指先に気づいたのか、アレクシスが目を開けた。
ゆっくり起き上がった彼が、私の頬に軽いキスを落とす。
「おはよう、ミリー」
そう呼ばれると、自然と頬がゆるむ。
最初は名前すらまともに呼んでくれなかったアレクシスが、いつの間にかこんな愛称で呼ぶようになった。
まさか“ミレイユ”から“ミリー”などと、省略される日が来るなんて想像もしなかったけどね。
「おはよう、アレクシス」
私も彼の肩に手を回しながら挨拶を返す。
こうして穏やかな朝を迎えることができるなんて、当時の私たちからは考えられなかった。
「今日も綺麗だな、ミリー。髪の銀色が朝日に映えて、まるで宝石みたいだ」
「朝っぱらから甘いことを言ってくれるわね。でも嬉しい」
照れくさくて、つい彼の手を握り返す。
結婚当初は「最悪だ」と嫌われていたなんて嘘のように、今では溺愛されっぱなしだ。
ベッドを出て支度を済ませ、アレクシスと連れ立って食堂へ向かう。
すでに朝食のいい匂いが漂っていた。
扉を開けると、真っ先に視界に飛び込んできたのは、小さな黒髪の少女。
七歳のシャーロットだ。
彼女は私たちの娘で、アレクシスの黒髪と私の面影をうっすら受け継いでいる。
「お父様! お母様! おはようございます!」
シャーロットは椅子から飛び出して駆け寄ってくる。
アレクシスが躊躇なく彼女をひょいと持ち上げ、満面の笑顔で言った。
「おはよう、シャーロット。今朝は元気だな」
「はい!」
かつてアレクシスは魔導研究だけに没頭し、家族というものに無関心だった。
それが今や、娘を抱き上げ、私に朝のキスをくれる愛妻家になるなんて。
本当に、人生はわからないものね。
私たちは朝食の席につく。
シャーロットも嬉しそうに椅子に座って、おいしそうにパンを頬張っている。
こうして家族三人で食卓を囲む時間は、私にとって何よりも幸せだった。
アレクシスがシャーロットに向ける柔らかな表情を見ていると、昔の冷酷な印象が嘘のように思える。
やがて朝食が終わり、シャーロットは食堂を先に出て、少し部屋を片付ける手伝いに行った。
私はテーブルに残り、空いたカップに指先をかける。
「……ミリー」
後ろから、ぎゅっと抱きしめられた。
アレクシスがまるで甘えるように額を私の肩にすり寄せる。
「どうしたの? 」
「仕事場になんて行きたくない。君と離れたくない」
低い声でそう言われ、思わず笑ってしまう。
あれほど研究所に篭りきりだったアレクシスが、今では少しでも私と一緒にいたがるとは。
「昔とは大違いね。前は四六時中研究所にこもっていたのに」
「あの頃は……ミリーを愛していなかったからな。今は違う。こんなにも君と一緒にいたい」
「嬉しいけど、職場の人たちが困るわよ。ちゃんと研究所に行ってあげなさい」
彼の腕を外すのは惜しい。
けれど、公務に近い彼の魔導研究を止めるわけにもいかない。
「わかってる。……あとでまた会える?」
「もちろん。すぐにでも会えるでしょう。敷地内に研究所があるんだし」
「そうなんだが……こうして抱き合ってないと落ち着かない」
重ねられた腕が名残惜しそうに緩む。
なに、この甘々な夫は。
可愛すぎるわね。
「じゃあ、行ってらっしゃい。お互い今日もがんばりましょう」
「……ああ」
最後にもう一度頬にキスして、アレクシスは後ろ髪を引かれるように研究所へ向かった。
屋敷の敷地内とはいえ、それだけでも離れたがらないのだから手がかかる。
しかし、こうしてベタベタされるのも悪くないわね。
私もさっそくシャーロットと合流して、魔法の学習を見てあげる。
彼女は魔術の才能がかなりあるらしく、すでに簡単な基礎魔法なら一通りこなせるようになった。
アレクシスの遺伝なのか、それとも私の高い魔力が影響しているのか。
「お父様って、お母様にべたべただよね!」
魔法の教本を開きながら、シャーロットがくすっと笑う。
「そうかしら。昔はそんな人じゃなかったのよ。むしろ頑なで、誰も寄せ付けない猫みたいだったわ」
「へえ、想像できない! 今のお父様はいつも優しくて、すごく仲良しだもの」
「ええ、そうね」
まったくもって、その通りだ。
家の資金管理をする場でもアレクシスは私を伴い、資料をチェックするとき「ミリーがいるなら大丈夫だ」と安心しきっている。
魔導研究に関わる打ち合わせにも、時折私が同席するくらい信頼が深まっている。
シャーロットはそんな私たちを微笑ましいと言いながら、魔法の練習に取り組んだ。
子どもとはいえ、魔力の扱いにセンスを感じる。
これからが楽しみね。
日が沈んで夜になり、今度は寝室でアレクシスと二人の時間を過ごす。
シャーロットは別の部屋で寝ているし、屋敷は静まりかえっていた。
「最近、新しい魔道具を完成させたんだ。魔力を扱えない人でも、安全に熱源を作れる装置だ。これで寒冷地の人たちもずいぶん助かると思う」
アレクシスは私とベッドに横になりながら、嬉しそうにその話をしていた。
昔は研究一筋で頑固なところがあったけれど、今ではこうして素直に喜びを語るようになった。
「それも、ミリーが財政管理をしっかりやってくれるおかげだ。研究費が潤沢じゃなかったら、開発はもっと遅れてたかもしれない」
「でも、あなたの腕がいいからこそ短期間で形になるのよ。私はただ数字をまとめているだけ」
「いや、それが重要なんだ。いつも感謝しているよ」
そう言って、アレクシスが私の髪をそっと撫でながらキスをする。
穏やかな口づけから、私は彼の胸元に手を回して身を寄せる。
「実はね、今朝方、十年前の結婚当初の夢を見たのよ。あなたがまだ全然懐いていない猫みたいで、可愛かったわ」
思い出すとくすりと笑ってしまう。
あの頃は「最悪」などと言われて適当に扱われていたのに、今では全く違うわね。
「そうか……懐いた今の俺は、可愛くないのか?」
アレクシスが少し拗ねたように問いかける。
相変わらず地位や外見は立派なのに、こんな可愛い態度をとるところがたまらない。
胸がきゅんと締めつけられる。
「もちろん可愛いわ。世界一よ。誰にも渡したくないくらいにね」
「世界一美しくて可愛いのは君のほうだと思うが……まあいい」
耳元で低く笑いながら、再び唇を重ねてくる。
もう何度もキスをしてきたのに、今もこうしてときめきが募る。
熱い吐息を交わして、そのまま夜の時間を深めていく。
十年前とはまるで違う空気。
あの頃、ツンケンしていた彼が、私に甘えたり優しい言葉を掛けたりしてくれるなんて、当時の私が聞いたら信じられないだろう。
そのギャップを幸せに感じながら、私は再びアレクシスに身を委ねた。
明日も、そしてその先も、きっと変わらず幸せだろう。
……そろそろ二人目も欲しいわね。
よくXとかである「付き合う前と付き合った後の態度の違い」みたいなイラストが回ってきていて、それが好きで…。
勢いで書き切りました。
人気が出て連載になったら、違うシチュエーションの二人を書いていきたいですね。
面白かったら本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです!
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あと別作品で連載している作品があります。
『エステルは二度目は許さない ~一度目の人生で断罪された令嬢は、舞い戻り無能王子と優雅に踊る~』
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