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回想
昔の夢を見ました
赤子の頃に孤児院へ捨てられた私は孤児院で育った。
豊かな暮らしでは無かったが、先生方は優しく楽しい暮らしだった。
四歳くらいの頃だろうか
私の世話をした植物が他よりもよく育ち、手当てした怪我が通常より治りが早かった。
いくつかの事が重なり、聖女の力を疑われた私は王都へ連れて行かれた。
聖女の力はとても稀で国のために役立てる必要がある。
もちろん聖女認定を受ければ孤児院は多額の報奨金が貰えた。
力を確かめるために大きな水晶に触れる。私が触れた水晶は白く光り、無事に聖女認定された。
院長先生は寂しそうな顔をしていたが報奨金を受け取り帰ってしまった。
ーあのおかねで、みんなが おなかいっぱい ごはんたべられますようにー
と心の底から願った。
聖女になるために頭にサークレットを付けられた。
これは人間の欲を抑制する物らしい。
それを付けた時から喜怒哀楽の感情が乏しくなり食事や睡眠欲も無くなった。
決められた時間に起き、食事を摂り、勉強し、眠る。それだけの生活になった。