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瞳の話
瞳がある。
瞳がじっと見てる。
瞳はあの四角形からのぞいてくる。
瞳がのぞいている。
あの瞳がのぞいてくる。
瞳は黒色の美しい。
その瞳の元へ、小さな少女が来る。
ソラ。
浮かぶ犬もいる。
ルー。
ソラは、瞳があり、見つめる。
「あなた、誰ですか?」
瞳は何もいわず見つめる。
ソラはいう。
「隣にいてもいいですか?」
瞳は何もいわない。
ソラは瞳の隣に座る。
「座りますね!」
瞳はパチパチしてる。
何もいわずだ。
ソラは隣にいる。
静かにいる。
瞳は静かにしている。
ルーも静か。
ソラは、しゃべる。
瞳は、四角形からただのぞいている。
のぞいてるだけだ。
瞳は目を閉じる。
目を閉じる。
ソラも目を閉じる。
ルーも目を閉じる。
ルーは静かだ。
ルーはソラと瞳を見て、遠くへ行く。
「静かだな。二人とも……………」
二つは静かでいる。
こんな風に静かにしていたい。




