表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
92/215

黒と白の板の話

黒と白

白と黒


板が黒白という順番に長い板が両端に立ち、並ぶ。

板は、小さな少女、ソラを囲うようにあるが、上は青い空が見える。


ソラは走って行く。


「どこまで続くんだろう!わーーーー」


走ってく。

小さな犬、ルーは追わない。

元気いいなと思うしかない。

本当、元気がいい。


「………元気いいな」


あの元気のよさにはつきあえない。

ルーは静かに黒と白の板並ぶ場所を進む。


「………………」


永遠に続く。


続く。

続く。


ルーはイラッとする。


「………………いつになったら出られるんだ」


続きすぎるとイライラするものだ。

特に


ソラが元気よく戻ってくる。


「ルー!遅いよ!ほらほら!くるくる!」


うるさい

本当に騒がしい。


「騒がしいぞ。おぬし」


「だって!楽しいもん!」


ルーは静かに。


「楽しいのか?」


「うん!」


ソラは黒の板に手のひらを伸ばす。

そうすると、水の中に水滴が落ちたときに輪のようなものが発生していく現象起きる。


「わー!」


白の板にさわると手がすっぽりと入ってしまう。


「わあっ!」


「おぬし!何してる!?」


ソラは手を抜く。


「びっくりした!」


「おぬしは怖いもの知らずだな」


「そっかな!」


「ほめてない」


謎多いが進んでいく。

特に何も起こらない。

いいことだ。


「ねえねえ、ルー。ずっとここいたいね」


「そうか?」


「ルー。ここでくらそ!旅なんてめんどくさいよ!疲れるし!」


ルーは言葉を失う。

ソラはそういうことはいいそうだがいわない。

ルーはわかる。


「おぬし、誰だ?」


ソラの顔したものはいう。


「あっれー?ばれた?うーん、そっかー。さっきね、手いれたでしょ?その時にこの子の中入ったの。いいね、この子若くて」


「我の主から出ていけ」


ルーは鋭く声を出す。


「え?やだー。久々だしー。いいねえ、この子」


ルーは静かに見つめる。


「この子大事?そっかー。じゃあ手だせないよね?」


ソラの顔したものは余裕だったが。

ルーは一切の容赦なくソラの首へ手を伸ばす。


「我が生易しい奴に見えたか?」


ソラの顔したものは焦る。


「な、この子傷つけるき?!え!?」


「我の主はどこだ?」


ソラの顔したものは………答える。


「あっちにいる……………」


「返せ」



ソラの顔したものはルーの気迫に負けた。


ソラとルーは黒と白の板から出る。広い荒野だ。


ソラは笑う。


「なんか、あれ?まあいいや!出れたね!ルー」


ルーは答える。


「そうだな」


ソラは知らずに笑う。


「よし!行こう!ルー!」


ソラとルーは進む。



____



黒と白の板に誰かいる。

後ろ姿。


「怖かったー。まあ、でも次を待とうっと」


ニヤリとする。


「気づくかな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ