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空の存在  作者: 進道勇気
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水たまりの話

黄緑色の魚が水の中を泳ぐ。

そこには桃色の服の少女が一人。

彼女は水面を見つめる。

見えるのは

黄緑色の魚が二匹泳ぐ。

少女は、長い金色の髪を持つ。

少女は、見つめる。

その目は楽しげ。

黄緑色の魚は、ゆっくりと泳ぐ。


ゆらゆら


ゆらゆら


ゆらゆら


ゆっくり


ゆっくり


ゆっくり


黄緑色の魚は、お互いに体をくっつけあう。

少女は目を開く。


「なかよし………………」


少女は、見つめる。


「…二匹しかいないから、なにも起きない」


少女は、赤色の魚を手の中で作ると、水の中へゆっくりと入る。


「三匹……………」


だが、仲は悪くならない。

少女は、笑う。


「…………なかよし」


少女は、他の水面へと向かう。

小さな水たまりが多くある。

少女は歩いていき、他の水面をみる。


六匹の青の魚。



少女は、一人で見つめる。


そこへ小さな少女が来る。

ソラ。


「?ここ、なんですか?」


桃色の少女は、ハッとして、静かな顔に焦りが生まれる。


「出ていって。早く!…………早く、どこか行って!」



ソラはそこを去る。


桃色の少女は水面を見つめる。


「……………誰も………こないで…………」




ソラは走って去ると。

小さな浮かぶ犬が現れる。

ルーだ。

ソラはルーへ聞く。


「ルー、出てっていわれた」


ルー静かにいう。


「彼女はあの場所で一人でいることを愛してるようだな」


「?ルーは知ってるの?」


「知ってる。一人作りと呼ばれてる。誰かじゃなくて、一人を愛してる」


「一人、さびしくないかな」


ルーは静かに後ろを向く。


「誰かといることを幸せと思わない者もいる」


「んー。私はルーといると楽しいけどなー」


「……行くぞ。我たちが気にすることじゃない」


ソラとルーは行く。





桃色の少女は、一人作り。

彼女は、ここで見ているのが好きなんだ。


水面の魚は、楽しげに他の魚と泳ぐ。


「…………なかよし………」


魚は、泳ぐ。

泳ぐ魚の中に入るんじゃなくて

泳ぐ魚を見ることが彼女は好き


そして、一人を愛している。


少女は、水面へと手は入れず空中で止める。


「みんな…………見てるね」

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