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空の存在  作者: 進道勇気
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空飛ぶものの話

風が吹く。

荒野に二人がいる。


「ルー」


少女と、犬に似た動物。

少女はソラ。動物はルー。

二人は荒野を歩く。


「ルー」


ソラはルーを呼ぶ。

ルーは答える。


「何か用か?」


「ルーは、これからどうする?」


「?これから?」


「行きたいとことかない!?」


「え。ないが」


「え」


「なんか行きたいとこあってもいいと思うの!」


ルーは、考えると、ならと思う。


「我は…おぬしの生きたいとこに行きたい」


「え?私特にないよ」


「そうなのか?」


「進んで、何かあったら、それ見てたいだけ」


「…そうか」


そのとき、前の方で。

桃色の魚が空を飛ぶ。

空を泳いでる。

ゆらゆら、ゆらゆらと。


「なんか飛んでる!」


ソラが近づくと逃げていく。と、

後ろから何か来る。

巨大な魚だ。

ソラは驚いて大きい声を出し、地面に座ってしまう。


「…ルーなんか飛んでる!」 


「空を飛ぶ魚だな」


「え、魚って飛ぶの?」


「いや、空を泳いでる」



目の前には青色の空に、大きな魚が飛ぶ光景。

だが、よく見ると、巨大な魚と思ったが違うようだ。

それは、近くで見ると小さな魚が集まっていたようだ。

魚は黄色と桃色のみで、濃い色だ。

だからか正直遠くから見たら近寄ろうとするものはいないと思う。なんか怖く感じる。

最初に飛んでいく魚を追いかけ、後ろの魚はしっかりと整列するように空を泳ぐ。

整列している魚たちは巨大な魚の形へとなっていて、小さいのに大きな魚だと思ってしまう。


そうして、空を泳ぎ、行ってしまった。

が、ソラは近寄ろうとする方だ。


「…まってー!」


ソラは追いかけるが、行ってしまう。

ルーは、ソラが戻るのを待つ。

ソラは、戻ってきて、なんか疲れてるように見える。

ので、ルーはいう。


「追いかけなければいいのに」


「追いかけるよ!びっくりした!」


「我も驚いた」


「ルーは追いかけないね」


「我は追いかけないな」


「ふーん、追いかけないと何も手に入らないよー?」


ソラは得意げだ。

良いセリフを言った感を出してる。


「手に入らないものなんて追いかけない」


「えー!え!そうなの?」


「我はな」


「私は追いかけるかも」


「そうか」


ソラとルーはまた進む。



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