表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
86/215

ソラとルー

小さな少女。ソラは、歩く。

先は荒野が続く。

荒野が続く。

風景が何も変わらない。

ずっと、変わらない。

ソラはいう。


「ルー!何も変わらないよ!」


ルーは浮かぶ小さな犬。

ルーは静かにいう。


「進めばきっとどこかにつく」


ソラはむうとする。


「どこかに?」


「進みさえすればどこかにつく」


ソラは前へとブンブンと腕を振って歩く。


「うん、進んでみる」


ソラは素直に進む。

変わらない荒野だ。

何も変わらない荒野。

たしかに何も景色が変わらない。


ルーはポツリと。


「変わらなくていつも通り………か」


「ルー?」


「変わらないのもいいなと思った」


「私は色々見たいな」


ソラはにこっとする。


変わらない景色を見続けていたい。

なんてルーは思うが、ソラへ聞く。


「色々見たいのか?」


「うんっ!見たい!一緒に見にいこうルー」


ソラの言葉にルーは答える。


「そうだな。おぬし」


ソラとルーは進む。

変わらない景色を見ながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ