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空の存在  作者: 進道勇気
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長所の話

長所を伸ばす少女たちはいる。

青髪の赤のロリータ服の少女は、短所しかない奴のせいで大事なものをなくした。


大事なものはあいつに壊された。


「私になんの短所があるの?少し、嘘を広めただけ?それで死んだあの子が悪いんでしょ?」


青髪の少女は長所のために完璧になるために

緑の葉っぱに白の玉がつながる物体がある場所で少女たちは短所殺しとなるために生きる。


完璧になるために。

それが青髪の少女の生き方。



青髪の少女は、赤ロリータ服で息を吐く。

そこへ、淡い緑の髪の少女がいて、黒のスーツを着る。


「あなた。やりすぎたわね」


ふくよかな甘い声。

淡い緑の髪のスーツ姿。


「あなたは、ここで終わりね」


青髪の赤ロリータ服の少女は、赤い血が流れる。


「あれ?私…………?」


血が流れる。

流れる。


「あなたは長所様に見られてたの」


甘い声。

青髪の少女は…いう。


「長所様は、私を正しいといってくださる!……んじゃ………?」


青髪の赤ロリータ服の少女は血にまみれる。

地面に倒れる。


「どうして………私?間違ってた?間違ってた?」


倒れる青髪の少女へ甘い声でいう。


「…………さよならぁ。あなたは間違えたみたーい」


短所殺しを殺す長所殺しの役目を

淡い緑の髪のスーツ姿の少女が行う。



淡い緑の髪のスーツの少女は、膝をつく。


血にまみれた少女の手にはふれる。


そっとささやく。

聞こえてない彼女へ。


「長所様は…あなたを間違っているとは思ってないわ。さよなら。」


短所殺しの終わり方はいつもこう。

いつもこう。

長所殺しは見続けた。


「さよなら」






小さな少女。

ソラは、逃げた。

逃げろといわれたから。

振り返ってない。


「逃げちゃったけど………よかったのかな」


小さな犬は浮かぶ。

ルーは強くいう。


「逃げろといったんだ。無駄にするな」


「戻らないと」


ルーは何となく察する。


「戻ってはならない」


「…………どうして」


ルーは鋭い目をする。


「戻るな」


ソラはビクッとする。

うなずく。


「わかった………あの人私助けてくれた…?」


「ああ」


ソラは振り向く。


「助けてくれてありがとうございます」


そして、ソラは前を向く。

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