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空の存在  作者: 進道勇気
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宇宙の話

星は砕け、破壊される。

粉々となる。

星は、また砕かれると砕けたかけらは残る。

残ったかけらは無理に引き寄せられるようにしてまた星がうまれる。


その、星がうまれる映像を見ていたのはソラ。

地上にある建物。

頑丈で中は椅子が置かれる。

広い部屋中。


ソラの座る椅子。

ソラの膝にはルーがいる。


その前にあるのは。

上から多くのコードがつながれる大きな丸い二つが少し斜めに天井に置かれている。

なので、ソラは上を見続けて、首が痛くなってきたためか、最初はもっと近くにいたが、何となく椅子ごと下がって見ている。


ソラがここにいるのは。

青き色を持つトカゲと人の姿、両方の性質を持つ存在から話しかけられたからだ。


「どうかな?これは私が作ったのだが」


彼は聞いてくる。

ソラは、はっきりと。


「なんか、すごかったです」


感想はそれのみ。


「もっとないのかい!?この場所はどの辺りなんだろうとか!どうして砕かれてくっつくの!?とか!?」


ソラは「たしかに不思議ですね!」と声を出す。


ルーが口を開く。


「この場所はたしかに、どこだ?宇宙とか…?」


「私にもわからなくてね、私は宇宙を旅しててたまたま撮れたからね」


「そこでは星が砕かれてまたうまれるのか?」


「私の星もそうだったな……といっても、いつのまにかワープしてたから、私のいた場所では、星を砕くことでまたうまれる仕組みなのかもね」


ルーは結構興味もってる。


ルーと、宇宙から来た彼は話し出す。


ソラは、二人の熱気みたいなのについて行けないので、一人、映像を上向いて見つめる。



星は砕け、破壊される。

粉々となる。

星はまた砕かれると新しい星を作り出す。


ソラは、じっと見つめる。

よくわからない。


後ろで。

ルーは。


「だが、なぜ破壊されるのか……我は気になる」


彼は。


「私もなんだ。どうしても知りたいんだ……星の破壊で星がうまれるなんてとんでもないが、でも…それはあまりにも…………」


ルーは。


「破壊からうまれるとは…………そこに何の意味があるのか…」


彼は。


「破壊とは宇宙からの自然な流れなのか………それともその星のものが何か悪いことをしたからなのか……原因はわからないんだ…」


ルーは。


「なるほど。自然なら、どうにもならないが、その星のものが何かを行ったことが原因なら、防げる可能性もあるのか………」


彼は。


「……私はそれを知りたく、また旅へ出ようと思う。それを知るためにここにいるから。」


ソラは椅子へと座る。


「ルー!お兄さん!話長いです!」


ソラは声をかける。

宇宙から来た彼はどこか笑ってしまう。


「あ、ごめんね」


その後彼は。

建物さえも片付けて。

自分の来た船で宇宙へと向かう。


彼は。


「私は星がなぜ砕かれ、うまれるかを知るために何とかしてでも戻るよ。君たちと会えてよかった」


といって行ってしまった。

ソラはうつむく。


「………もう会えないね。ルー」


ルーは答える。


「宇宙では、会えないな」


「でも!いつも上向けば星はあるよね!」


「星は………そうだな」


「さよなら!がんばってください!」


空へ手を振ったソラであった。








____『応答を願います。着陸した星内の状況を教えてほしい』_____


宇宙。

機体中。

声のみ。


___『はい。返答を返します。状況は…………今のところ……悪くも良くもなかった』__


__『_そうか。では、星の砕けは起こすべきか?』__


__『宇宙に影響なければ………今回は見送ってもいいと思う』__


__『そうか。まあ、それもいいだろう。どうだった?楽しかったか?危険な目にあったか?』__


__『普段なら着いたら危なく殺されそうになっていたから…今回はとても楽しかったよ』__


__『そうか。わかった。星の砕きは実行はしない。次へと行ってもらう』__


__『はい。わかりました。さよなら』__



星を見つめた誰かは笑顔で笑って、お別れの挨拶をした。

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