孤独の話
私は一人。
一人……どうしてだっけ?
彼女は一人で白の長い足下まで隠れるドレス姿。
絶対孤独。
彼女の選んだあり方。
孤独を選んで、彼女は。
「どうして………私は一人?」
小さな少女。
ソラ。
小さな浮く犬。
ルー。
国前に淡い緑色が国を覆う。
ルーはポツリと。
「結界?のようだな」
「けっかい………?」
「………先に行くか」
ルーは行こうとするが、ソラは。
「やだよう!ここ寄りたいよ!」
ソラはわーわーとしてると
その結界の緑色の一つに揺れるオレンジの混ざる部分がある。
ソラはそこへ、手を伸ばした。
私は何で一人なんだろう。
どうして。
あれ?
どうして一人なの?
私はどうして。
彼女が考えてると。
「綺麗なお姉さんだー!」
白のドレスの少女がいる。
彼女は目を開く。
「だめ………私は一人じゃないと!」
ソラは突き飛ばされる。
ソラは、消える。
が、ルーは残る。
「絶対孤独の結界か」
「知ってるの?これ」
「…………人の罪だな。あなたが………その罪を支払ってるのか」
「私は………どうして一人なの?」
彼女はルーへ質問するが。
「知らない。我は知らない。だが、この結界は押しつけであることは知っている」
「押しつけ?」
「………だが、自分で選んだんだ。そうじゃなきゃ結界は作れない…………」
ルーは彼女の前へと来る。
一言。
「絶対孤独………一生の孤独に耐えられそうか?」
彼女は、忘れても、心でおぼえている。
だから。
「押しつけでも………私が選んだなら……耐えられる。ううん、耐える」
ルーは苦くうつむく。
「そうか」
彼女は微笑む。
ルーは胸が苦しくなった。
ルーは。
元の場所に戻る。
ソラはぎゅうとルーを抱きしめる。
「ルー!どこ行ってたの!?もう!」
「おぬし……あつい」
「ルーがいないとやだ!」
「……………そう、か」
その温かい言葉にルーは少女を思う。
_絶対孤独のあり方に終わりが来ますように_
ソラとルーは進む。




