表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
67/215

孤独の話

私は一人。

一人……どうしてだっけ?


彼女は一人で白の長い足下まで隠れるドレス姿。


絶対孤独。

彼女の選んだあり方。

孤独を選んで、彼女は。


「どうして………私は一人?」


小さな少女。

ソラ。

小さな浮く犬。

ルー。


国前に淡い緑色が国を覆う。

ルーはポツリと。


「結界?のようだな」


「けっかい………?」


「………先に行くか」


ルーは行こうとするが、ソラは。


「やだよう!ここ寄りたいよ!」


ソラはわーわーとしてると

その結界の緑色の一つに揺れるオレンジの混ざる部分がある。

ソラはそこへ、手を伸ばした。




私は何で一人なんだろう。

どうして。

あれ?

どうして一人なの?

私はどうして。

彼女が考えてると。


「綺麗なお姉さんだー!」


白のドレスの少女がいる。

彼女は目を開く。


「だめ………私は一人じゃないと!」


ソラは突き飛ばされる。


ソラは、消える。


が、ルーは残る。


「絶対孤独の結界か」


「知ってるの?これ」


「…………人の罪だな。あなたが………その罪を支払ってるのか」


「私は………どうして一人なの?」


彼女はルーへ質問するが。


「知らない。我は知らない。だが、この結界は押しつけであることは知っている」


「押しつけ?」


「………だが、自分で選んだんだ。そうじゃなきゃ結界は作れない…………」


ルーは彼女の前へと来る。

一言。


「絶対孤独………一生の孤独に耐えられそうか?」


彼女は、忘れても、心でおぼえている。

だから。


「押しつけでも………私が選んだなら……耐えられる。ううん、耐える」


ルーは苦くうつむく。


「そうか」


彼女は微笑む。

ルーは胸が苦しくなった。



ルーは。

元の場所に戻る。

ソラはぎゅうとルーを抱きしめる。


「ルー!どこ行ってたの!?もう!」


「おぬし……あつい」


「ルーがいないとやだ!」


「……………そう、か」


その温かい言葉にルーは少女を思う。


_絶対孤独のあり方に終わりが来ますように_


ソラとルーは進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ