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空の存在  作者: 進道勇気
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希望の話

希望。


希望を胸に抱く少女たち。

黒のドレスに赤のリボン姿で彼女たちは希望という光を手のひらに宿す。


彼女たちは希望を守る。

希望を守り続ける。



彼女たち三人は希望を守る。

希望は温かくて、分け、つながっていくもの。


ソラは、荒野を進んでいた。


三人いる彼女たちは、赤色の髪、青の髪、緑の髪の少女。


赤色の髪の少女たちは。

三日月の形をした青の岩に下には湖のある場所。

彼女たちは、湖へ、希望の光を湖へと渡していく。

静かに。


ソラはその光景を見つめてると。


緑の髪の少女は笑う。

青の髪の少女は赤の髪の少女の後ろに遅れて、隠れる。


赤色の髪の少女は、ソラへと強い目でいう。


「よお。何かようか?」


ソラはいう。


「あ、あ、……の」


特に用はないが、見つめてしまったソラ。


赤色の髪の少女は、にっとする。


「希望に用があるものはここに来れる。何か用があるか?」


ソラは特に用はない。


青色の少女。


「ちっちゃい子…………」


緑色の少女。


「かわいい…………」


青色の少女と緑色の少女は、ソラの元へと行くと、ソラを真ん中に抱きしめる。

頭をなでたり、頬をむにむにしたりと。


「え、あの、の!??」


青色の少女と緑色の少女はにこにこする。


「「かわいいーちっちゃい…………」」


赤色の髪の少女は。


「二人。戻ってこい」


「はーい」


「はーい…………」


ソラへと少女たちは離れる。

赤色の髪の少女はいう。


「…じゃあな」


場所が消えていく。

緑の髪の少女は、手を振る。

青の髪の少女は赤の髪の少女へ隠れて手を振る。




赤の髪の少女は、希望の光を湖へと渡す。


青の髪の少女も静かに光を胸に抱く。


緑の髪の少女はにこりとする。


「私の希望の女の子…」


赤い髪の少女は。


「お前だったのか。あの子に見えるようにしたの」


緑の髪の少女は。


「………だめでした?」


「たまにはいいだろう」


「…はい」


希望を湖へと渡す。

希望を守る少女たちは、渡し続ける。

希望を守る。

希望は、分け、つながっていくもの。


ソラへ希望はつながっているかはわからないけど。

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