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空の存在  作者: 進道勇気
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蝶の話

蝶は水の中を泳ぐように漂う。

青い水の色に淡い黄色の蝶が漂う。


青の色に黄色の蝶が泳いでいく。

その繰り返す動き。

美しい。


なぜ繰り返すのか?

なぜこの光景は四角に枠がされ、荒野に浮かんでいるのか?


ソラは、後ろを見てみると、この光景は前からしか存在していない。

後ろはただ、枠があるだけで遠くを映すだけ。

前に戻ると、やはり、蝶がいる。


「これ?は?」


ソラは不思議がる。

ルーは、現れるが。


「繰り返す枠の中の世界?か?」


ソラはルーがなにいってるかわからないが枠の中へ指を入れようとしたが、ルーは止める。


「さわるな。おぬし」


「えー!?」


「入ったら繰り返す」


「くりかえし?」


「同じ場所におぬしはいられるか?」


ソラは即答。


「いられない!」


「そうか……」


ソラは、後ろへ下がると枠の中の美しさへという。


「とってもきれいだね!」


ソラは無邪気に笑う。

ルーは答える。


「きれいだな」


同じ場所にいる幸せ。

変われない幸せ。

変われる幸せ。


どちらが幸せか?


青い色に漂い、泳ぎ続ける黄色の蝶は繰り返す。

繰り返し、漂う。

繰り返し、繰り返し、繰り返し、くりかえし…………く…りか…え…………………

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