表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
61/215

双子の話

双子の二人は手をつなぐ。

それが、二人という存在。

手をつなぐことでこの世界に存在できる。

青を基調としたドレスに赤のローブを重ねる双子の男女。

彼と彼女は手をつなぐ。


二人は手を離さない。

手を離すことはない。

離せば………。


ソラは、双子の二人と出会う。


「…こんにちわ………」


「こんにちわ」


双子の二人に挨拶され、ソラは気持ちのいい挨拶を返す。


「こんにちわ!」


双子は通り過ぎない。

双子の二人は、ソラの手をつかむ。

ソラは、びっくりする。


「えと!」


双子はニコリとして同じことをいう。


「…………私たちここいる……」


「僕たちここいられる」


双子はそっと、ソラの手を離す。

双子の二人は行ってしまう。


「………ありがとう……」


「ありがとう」


双子は行ってしまう。

ソラは、赤いローブの後ろ姿を見つめた。

ソラは、にこっとしていう。


「さよならです」


双子はお互いの手を離さない。

離さない。

離さない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ