表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
6/215

夜の話

ソラは歩く。

ルーはソラの隣に浮いている。


「よーし!ルー走るね!」


「走らなくていいだろう」


ソラは走りだす。

ルーはその後ろ姿を見つめる。

追いかけようか悩むが追いかけることにする。


「おぬし。走るなといってるだろ」


「風が気持ちいい!」


「そうか」


二人は話す。

なんだかんだで仲は良いと思える二人。


それから夜が来る。

夜は暗い。

二人はそれでも進む。

ソラはとても目がいいため、進むことができる。

ソラが良いということはルーもいい。

何かしら動物はいそうだが、危険なものはいないようだ。

そんな暗い中、上から何か来る。


それは細長い白い四角形で小さい物体。

その物体の一番上の先の部分は青い光を放つ。

それは、一つではなく、いくつも一つずつ上から流れてくるようにおりてきて浮いている。

それは、ソラを中心に円になるようにそばにいる。 


ソラはいう。


「わー。何これ!きれい!」


「何だろうな」


円になっていたが、またどこかへと並ぶように流れていく。

何も言わないそれは、行ってしまう。

ソラは何だかわからないが、手を振る。


「…さよならです!」


「何だったんだろうな…あ」


ルーは下を見てはっとする。 目はよかったが気づかなかった。


そこには地面に割れ目があった。

割れが大きくなったのか…穴のようになっている部分がありそこへと落ちていたら…と考えるとぞっとする。

ルーはいう。


「ここに穴があると教えてくれたのかもな」


ソラは飛んでいった方へとお礼をいう。


「ありがとうございます!」


そして、進んだ先で一本木があり、その下でソラは座った。

ルーは抱きしめられていた。


「…離せ」


「ルーあったかいー!」


そして、二人はそこにいた。

暗い闇の中、誰も気づかないと思う。

でも、二人は

そこにいる。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ