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空の存在  作者: 進道勇気
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本の話

危険な本。

危険な本は突然現れる。

本は危険。

危険な本。

近づいてはいけない。


その本を読めば破壊される。


精神が破壊される。


_なによりも純粋なものだけは精神を壊さない_


緑の裏表表紙の本。


小さな少女。

ソラはふれる。


ページを開く。

その本は開かれても何も起きない。


ルーは気づく。


「精神破壊の本、か」


ソラは、見つめる。


「なにかいてあるかわからない」


ソラのまわりに緑の人型たちがが囲む。

人型は手をつながずソラを見つめる。


ソラへ人型は手を伸ばすが。


ルーはソラの前に出る。


人型は手を伸ばそうとするが、ザラザラと消えていく。


ルーの瞳の強さは

強い。


人型は、消える。


ソラは気づいてなかったが、ルーはソラの前に居続けた。


ソラの心は破壊されない。

精神は壊されない。

ソラは静かにテーブルに本を置いた。


「よく分かんない」


ルーは。


「そうか」


ソラは歩いて行く。

ソラが遠くなると。

ルーは本の前にいて。

つぶやく。


「我らの方が壊れているからな」


すでに壊れているものはこれ以上いくらでも壊れられる。


「壊れている我らこそ、近づかない方がいいぞ」




ソラは、遠くからルーへいう。


「ルー!行こうよ!」


ルーはソラの元へと行く。


「今、行く。おぬし」


危険な本は静かに読まれるのを待つ。

静かに。

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