表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
51/215

ルーの思い出す話

前に一緒にいた相手は、最後には壊れた。


それからは、漂った。


これはルー。

われの話。


前の彼は願いによって力を傷つけることに使った。

我はそんな彼を止められなかった。

止める気もなかった…が。

あまりにも…


彼の傷つける方法は。

復讐は………。


それから、出会ったのは小さな少女。

アイだ。

前はアイと呼ばれていた少女。

彼女は。



「私、いなくなりたくない!」


そう、叫んだ。

我は、その言葉に引き寄せられた。


_いなくなりたくない_


その言葉に我は。

言葉だけじゃなくて、余裕がなかった。

我にはただ、余裕がなかった。

彼女に何かを思ったというよりも。

我も消えたくなかった。


少女。

彼女は我に名前をくれた。

我も彼女にソラという名前を渡した。


我は。

ルー。


少女は。

ソラ。


いなくなりたくない。

消えたくない

その気持ちで、それだけで二つは出会った。


名前は大事といわれたことがある。

名前は、力がある。

力をくれる。


なんて、我は思い出す。

そんな我は夜空の緑と赤の混ざる星を見つめる。


「ルー。きれいだねー」


ソラと何度、星を見たのだろう。

何度も見た。

飽きない。


「きれいだな」


「うん!ルー」


ルーと呼ばれることは………。

結構悪くない。


ソラの笑顔を見ることも。

ソラといることも。


「ルー!あっちも星!いこー!」


「……………ああ。行く。おぬし」


我とソラは進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ