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空の存在  作者: 進道勇気
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雨の話

その大陸に雨少女は、雨を降らす。


ソラは、荒野で雨を降らす少女と出会った。




ある大陸 荒野


「おう、なーんかちっこいこどもいるー」


ソラを見て、少女は手を振って近寄ってくる。

少女は、初対面だというのに、にこっと、昔からの友人のように、話しかけてきた。


「私はレインていうんだ、よろしくよろしくー。あなたは?」


ソラは、答える。


「ソラです!」


「ソラかー。いい名前ー私のレインもいいでしょー?」


「は、はい!」


彼女は、それをいうと、ソラから離れ、両手を広げる。


「雨は好き?」


ソラは嘘なく答える。


「好きじゃないです」


「嫌い?」


「………雨は怖いです。でも、えっと!食べ物育てるためには大事だっていわれました」


「そっか、私はねこの大陸の雨の管理者?なの」


レインの上に雲が少しずつ近づく。

近づくと、水滴が雲からぽたりと一つ落ちて、地面に降りてくる。

そこから、多くの雨が降り出す。

大雨ではない。

透明感があり、気持ちのいい降りの雨。


ソラは、水滴が自分の顔にあたるが嫌な感じはしない。

この雨は、嫌いではない。


レインは上をみていう。


「私もね、雨は怖いの。だから、私はこの大陸の雨管理へとなったの」


「どうして、ですか?」


「雨は怖いから。それが理由かな。怖いの嫌だし」


レインの姿にソラは雨を見つめる。

透明できれいな降りの雨。


「雨は………きれいだけど怖いですね」


雨は降り続ける。

ソラは、くるりとまわって、雨にあたる。


「食べ物育ちますね!」


「うん、それもあるかも!」 


レインとソラは雨を見つめた。

レインはポツリと。


「きれいだからこそ、怖いって知らないとなんだなって思ったよ」


ソラは、その言葉に重みが感じた。


「そうですね!怖いは知らないとですね!」

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