44/215
ルーの思う話
ルー。
飛べる小さな犬。
小さな少女。
ソラのまわりにいる。
そんなルーが思うことは。
_我ははっきりいってソラのことはあまり好きじゃない。
なんて、思ってたが……………
あの明るさはまぶしい。
まぶしい
まぶしい
うらやましい
でも、多分、歪んでる所もあるとそばにいるとわかってきた。
だからか。
そばにいて安心する。
明るすぎると、そばになんていられない。
明るいことは本当にすてきだけど
純粋なのは、素直なのはすてきだけど
「ねえ!ルー!みてみて!うさぎの形の雲!」
ソラは明るい。
「そうだな、うさぎだな」
でも、我はこの明るさを………
多分、嫌いじゃない。
「好き……なのか?我は」
自分のことさえわからない。
でも、好きだと思ってるといいなと思う。
我は。
「ルー!行こ!」
ソラが行くという。
我も、自分の意思でいう。
「ああ、行く」
嫌いでも好きでも進む。




