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空の存在  作者: 進道勇気
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ファイルの話

上からファイルが多くつるされている。

上というか、空からだった。


ソラはファイルを開けてみるが、何がかいてあるかわからない。

その中はページが多くあって、紙が貼り付けられていた。


「ルー。これなに?」


読めない文字。

ルーは。


「読めない」


と答える。


「そっかー。なんでいっぱいあるのかなー」


ソラは、そっとつるされていた状態に戻すと、他のとこにも行く。


ファイルの元へ、何か小さな動物がやってくる。

ぴょんと飛ぶと、ファイルを開けて、小さな手を動かしている。


ソラは近づく。


「あの!何をしてるんですか?」


動物は書き終わると、ぴょんと地面へと降りる。


「今日の分を書いているんだ」


「今日のぶん………ですか??」


「私たちの仕事は、ある草へと水分を渡す仕事をしてるんだ、今日できた分をここに書いて、報告してるんだ」


「仕事!ですか!?」


「私たちは、ここに書いて、自分のしたことを残してるんだ」


ソラは目を輝かせる。

そこへ、他にも小さな動物がやってきて、書いているようだ。



「あ、あの……お仕事、お疲れ様です!毎日してるんですか?」


「え…………あ、うん」


ソラは素直にいう。


「ありがとうございます!」


ソラは焦る。


「あの、私何か失礼なことを………!いいましたか!?すみません!」


「ち、違うんだ、お礼をいわれると思わなくて…………こっちこそ………ありがとう…」


動物は、なんか変な気持ちになった。

が、目の前のソラの素直な明るさは、なんというか。

動物はいう。


「それじゃあ、私は帰るから。さよなら」


「あ!さよならです!」


ソラは、書き終わった動物たちを見送る。

ソラとルーも進む。


「よし!ルー行こう!」


ルーも静かに答える。


「行くか」

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