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空の存在  作者: 進道勇気
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荒野での話

ソラは荒野を歩いていて、穴があった。

穴は大人ひとりは入れるくらいの大きさだ。

その穴をのぞく。

ルーはいう。


「むやみに入るな。おぬし」


「えー。少しだけ、入る」


ルーの言葉は聞かず入っていく。

その中は明るい。

両壁は灰色だ。


ソラはキョロキョロしながら歩いていく。

歩いていくとソラの前に何かが置かれる。

バケツだ。

バケツの中は青色に染まっている。

突然声がする。


「何かかいてー」


軽めな言い方の声。

ソラは質問する。


「かく?んですか?」


「うん、禁止されている場所ではかいてはだめらしいけど、ここは僕の空間だからいいの」


ソラは青色の中へと手を入れる。

ルーは黙っている。


ソラは、何かかきはじめる。


「よーし!ルーをかくぞう!」


ルーをかくらしい。

出来上がった。

その絵は。

何かしらの動物?

多分ルー?なのだろうか

その隣には人っぽいものがかかれていた。

ソラの手は青色に染まってる。


「できた!ほら!ルー!」


ルーはつぶやく。

その絵は…うまいとはいえない。


「…これ…(われ)…なのか?」


「そうだよ!ルーだよ」


ソラはかいたぜ!という顔をしている。


そこへ、声はいう。


「…僕の空間にかいてくれてありがとう。ここへ来た誰かたちが何かをかいてくれるから僕は一人じゃないよ」


ソラはにこっとする。


「うん!一人じゃないですね!私にもねルーがいるんです」


ルーを抱きしめる。


「離せ。おぬし」


ルーは嫌がる。


声は笑う。


「仲良しだね。あ、そうだ。まっすぐ行くとここを出られるよ。あ…君ともう一人はなんていうの?」


ソラは元気よく答える。


「私はソラです!こっちはルーです!」


「ソラとルー。ありがとう」


「いえ!またどこかで会いたいです!」


「うん。また…どこかで」


ソラは進む。


そこを出て、後ろを向くが何もない。

草木が揺れるだけ。

染まっていたはず青色は手に残ってなかった。

だけど、ソラは笑顔でいう。


「またどこかでです!」


ルーはソラの隣で浮かぶ。

ソラとルーは進む。


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