見つめる話
その場所には水がある。
けど、その水の上には多くの平らな濃い緑の葉っぱがしかれている。
ソラは、その場所を見つめる。
とても広いその場所は、遠くまで続いている。
ソラは、静かに見つめる。
ルーはソラが静かなので、声をかける。
「どうした?おぬし」
「んー。なんかね、広いなって」
「?」
「こんな広い所にずっといられたらいいなって、なんかね、思った!」
ソラは、ルーへと笑顔を作る。
ルーは答える。
「たしかに広いな」
「いいなー。広ーい!」
「普段も広いだろう?」
荒野を進んでるんだから。
広い。
「うん!そうだね!広いね!」
ソラは、笑ってるのになんだか…どこか悲しそうに見つめている。
ルーはどうしてかは聞かないでいう。
「おぬし。コホン。そろそろ行かないか?」
「んー。うん。行こう!」
ソラとルーは。続く水の場所の左側に道があり、そこを進む。
ソラはニコニコと歩く。
「どこまで続いてるかなー」
ルーは。その隣でいう。
「さあな」
ルーの素っ気なさにソラはむうとする。
「もしかしたら世界のもーっともーっと……………えっと………えっと…………どこかに続いてるかもよ!」
「そうだな」
「もっとわくわくしようよ!ルー!」
「わくわく?」
「わくわく!」
ソラは両手をあげて、前へと進む。
ルーは、素っ気はないが、一緒に進む。




