ほっとした話
体調を崩しやすい時がある。
そういう時、崩していられないのにって時が多い。
体調が悪いなんていってられないのに。
ある荒野。
ルーは体調が悪そうにしていて、ふらふらとした。
ソラは、ルーを抱く。
「ルー!大丈夫!?ルー!」
「すまない……おぬし。声大きい…………」
「あ!ごめん!」
そっと胸に抱くと、ソラはキョロキョロしている。
どこか、ルーが休めそうなとこ。
ソラは、あわててると。
柔らかなクリーム色の皿のような形がある。
そのまわりには木々が生えていて、なんというか。
とにかく、その皿のように見える大きな場所に座る。
上を向くと、太陽は木々で隠されるようにして涼しい。
皿のような場所は、かたそうと思ったが、柔らかく沈み込む感じ。
ルーをそこへと寝せる。
ソラは声を出す。
「ルー!あ」
口元を結ぶ。
ソラはうるさいかと思ったから。
ソラは黙ってルーを見つめる。
「………………………………………」
頑張って静かにする。
ルーは寝ている。
ほっとする。
「よかった…………」
ルーは、そういうことをあまりいわないから心配になる。
「ルー…」
そっとルーの手をつなぐ。
「……………」
ルーは、目をパチッとする。
隣にソラが寝ていた。
ルーはまわりを見ると不思議な場所。
木々が揺れる。
「ここは」
ソラはずっと手をつないでいたようだ。
「………おぬし…」
ルーは目を細めると静かに目を閉じた。
進まず、こういう時もあるかもしれない。




