イライラの話
町を外れた場所。
草原で少年は一人。
木の前でうつむく。
最近なぜかイライラとしやすい。
そのため、一人ここにいた。
「あー!どうして俺は、イライラしてるんだ!怒るな!怒るな!イライラするな!」
自分へ言い聞かせるように何度もいう。
最近イライラしやすいのだ。
誰かがいるとそのイライラをぶつけそうだから、ここにいた。
一人ならイライラは止まるだろう。
どうしてかイライラする。
「みんなどうやってイライラとか発散させてんだろ」
少年は座り込む。
空を見る。
青い。
風がふく。
「……………なぜイライラするんだ」
頭を自分で抑えつける。
「怒るな…怒るな…………」
彼は悩む。
イライラを抑える方法とはないのか。
ので、思いきって自分の頭を拳でぐりぐりとしていく。
少しだけ痛みが。
だが、イライラはなくならない。
「うあー!」
「わあっ!?」
誰かの声。
声のする方を見ると。
そこには、小さな少女がいた。
少年の声で驚いたようだ。
「あ…!ごめん!」
そこには少女がいた。
「びっくりしました……大丈夫です!」
その少女はにこっとする。
少年は少女へとつい、いってしまう。
「急に大声出してる俺にむかついたりしないのか?」
「え。びっくりしました!」
彼はいう。
「俺はクク!あのさ!イライラとかしやすい!?」
少女はえ?とする。
「しやすいです!」
「そっか!どうやってイライラとかなくしてる!?」
「えっと…………なくならないです」
「え」
「イライラはなくならないです」
「そっか……………」
ククはがっかりする。
少女はわたわたする。
「すみません…………えと」
ククは笑う。
「でも、みんなそうなんだ。そっか…うん!なんか安心した」
少女は少しほっとする。
ククは謝る。
「ごめん。急に話しかけて…」
「いえ!楽しかったです!」
少女は笑顔で答える。
ククは、彼女と別れた。
ククは、町へと帰る。
「…でも、怒ったり、イライラはしたくないな………」
少女。
ソラは。
「イライラかー。ルーはイライラしやすい?」
ソラはルーへと聞く。
「我もイライラしやすいな」
「そっかー。私もだなー」
「そう見えないけどな。おぬしは」
「そんなことないよ!イライラしやすいよ!」
ソラはルーを見る。
「みんな一緒だね」
ソラとルーは進む。




