地面の話
空中絵の次は地面に何か描かれているようで。
隣に立つ建物からみるようだ。
ソラは、階段を登る。それは高い建物で、上には格子がある。
格子から、何とかのぞくと、下には地面に描かれている。
何かはわからないが、不思議な模様。
地面が踏まれたようにされてはいるが、何か丸い模様が外側にあり、中側は大きな花?のようにも思える。
そんな不思議なものが描かれていた。
「あれはなんだろ」
そこへ、何かリュックを後ろに背負う女性が来る。
「やあ、私はビー。君は?」
「ソラです」
「私ビーは、地面絵が好きでね、各地を旅してるんだ」
「地面絵?って何ですか?」
「聞いてくれた!あれは…地上の何かの動物が描いたとされてるんだ!それがね!ほら!あの模様!何かの足跡に見えないかい!?」
「?はい」
「きっと!この世界に絵を描くことが好きな動物がいるんだ!でも!絶対に姿を見せない!自分を見せずに絵は残る!すばらしいよね!会いたいんだ!会って、描いてるとこを見たい!」
しゃべりまくるビー。
ソラはビーが本当に楽しそうで、好きなんだなと思い、いう。
「会えるといいですね!わあ!私も見たいです!」
「わあ!わかってくれるかい!」
「わからない…ですが………でも、見てみたいですよね!」
「ソラ!君と会えてうれしいよ!といっても私はその動物を傷つけようとかは考えてないんだ。ただ、会いたいんだ」
ビーの姿はなんというか。
ソラは眩しく感じる。
好きなことがあるっていいなと思える。
ビーとは、それから別れる。
「ソラ!またどこかで!」
ソラも答える。
「はい!またどこかで」
ソラとビーは別れた。




