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空の存在  作者: 進道勇気
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拍手の話


手を叩く音が響く。


パチパチパチパチ。


手を叩く音がする。


パチパチパチパチパチパチ。


手を叩く音がする。

ソラとルーは音を聞く。

荒野では拍手が聞こえる。

ずっと聞こえる。

ソラとルーはいう。


「大きい音するね。ルー」


「そうだな。しかもずっとだな」


一度拍手が止まる。


「止まったね」


「止まったな」


止まった瞬間、何かが空にいる。

飛んでくる。

姿は分からない。

何か飛翔するものが来る。


ソラとルーの元へ来るギリギリで、拍手が始まる。


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


その音が響くと空を飛翔する灰色のゴツイ生物は逃げるように後ろを向いた。


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


拍手が聞こえる。

ソラはいう。


「この拍手は!」


「あの生物を近付かせないためのようだな」


拍手は響く。


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


更に長く続く。

身を守るためのようだ。

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