203/215
壁紙の話
荒野にいると、壁紙の模様板がバッと浮かんでいる。
ソラは多くの壁紙の板をみる。
「ルー!みてみて!何かきれいだよ!」
ルーも見る。
壁紙の模様が飾られている。
だが誰もいない。
模様は水玉や木目柄や木の葉柄、星やハートなどもある。
そこへ何か来る。
どうやら動物の家族のように思える。
角のある動物のようだ。
「ねえお母さん!この壁紙ほしい!」
「そうね。私はこっちにしようかしら」
などと話している。
ソラは荒野全体に壁紙の模様板がある。
その奥へも行ってみる。
四角形の箱のような家に壁紙の貼られた場所がある。
「わあ!」
ルーはいう。
「自由に壁紙を変えていくことが出来るらしい」
「え!ルーそれしてほしい!」
ルーは壁紙の模様を変えていく。
海の壁紙となる。
次は落ち着いたお茶的な和風。
「おー!すごーい!いいね!」
ルーは静かにいう。
「そろそろ行くか?」
「うん!歩きながら壁紙見る!」
ソラとルーは壁紙板を見ながら歩いていった。




