ソラのルーの好きなところの話
空は穏やかだ。
小さな少女ソラがいる。その隣には犬の姿のルーがいる。
ソラはルーのことが大好きである。
ルーのことを好きで好きで好きなソラはルーの良いところを話す。
「ルーはね、ちょっと冷たい。耳を結構動かす。意外と泣く?私がうつむいてると話しかけてくる。あと、本当に危ないときは助けてくれる、他にも……んーと」
ずーっとルーの良いところを話す。
長い。
長い。
ルーは一人遠くに行く。
あまりにも長い。
「ルー大好き!て、いない!?」
ルーがいない。
ソラは泣きそうになる。
「ルーどこ!?」
ルーは遠くで落ち着く。
ソラの話は長い。
長い。
ソラがルーを探す声が聞こえてくる。
「ルー!?どこー!?ルー!」
ルーは仕方なく戻る。
ソラは手を広げて走ってくるが。
「騒がしい」
ソラは固まる。
「なんで!?」
「騒がしい。静かに行くぞ」
「えー!ルーの良いところをずっというよ!」
「……………好きにしろ」
ソラはうなずく。
「うんっ!ルーはね、そういうこというけど隣にいてくれる!ルーがどんどん好きになるの」
「そうか」
「好きになっていくの!」
「そうか」
「他にもね!ルーの良いところは!」
ソラとルーは歩いていく。




