見せたい話
「ねえねえ!このビー玉をこの机に置かれた長ほそーい箱に落とすだけ!しない?しない?」
ソラは荒野を歩いていたらなんか怖い仮面?をかぶった男性に話しかけられた。
なんか、怖い仮面。
ホラー的な。
ソラはびっくりする。
「な、なんですか!」
ルーはいう。
「荒野で知らない人に話しかけられたら返事はしてはならない」
ソラは素直に通り過ぎる。
男性は追いかけてくる。
ルーはいう。
「関わってはだめだ」
「待って待って、僕は悪い人じゃないよ!ないよないよ?」
ここは誰もいない。
誰もいないとこで話しかけられても返事はしない方がいい。
「行くぞ。おぬし」
「無視しないで!僕は悪い人じゃないんだ、ホントだよー」
ルーが答える。
「…なら、我が話を聞く。おぬしは離れているんだ」
「そんなに近づけたくないの?僕」
「………なんだかお前は近づけたくない」
ソラは少し離れる。
ルーは机の前に来る。
机には長細い箱。箱は穴が開いているため、何かしら入れられそうだ。
今は何も入っていないようだ。
男性はルーと机を間にして、向き合う。
ルーへビー玉を渡す。
ルーの手にビー玉が渡された。
透明なビー玉。
「じゃあ、この箱の中に落として落としてー」
ルーは落としてみる。
トンッと底から音がした。
彼はそのビー玉を掴む。
ビー玉を彼は上へと投げる。
「見ててー」
ビー玉が投げられ、下へと落ちていく。
冷たい青色と温かい緑色の線が、ぶわっと、上から下へと円を描くように二つの線が絡まる。
ソラは見つめる。
「わあ…!」
男性はビー玉をパシッと拳に掴む。
「…これは、君の魂の色だよ!で終わり!」
ルーは
「魂の色?」
男性はいう。
「そうだよ!これを見せたかったんだよー、他にも話しかけられたら逃げられちゃってーどうしてだろ?」
「そのかぶる怖いののせいじゃないか?」
「ん?これ?あーこれさ!顔見られるの恥ずかしくて!僕は恥ずかしがりやなのなの」
「…それ取った方がいいぞ」
「あー!だめだめだめ!恥ずかしいの!僕!」
「…そうか。あれ、きれいだったぞ」
「わーい!ほめられられたー!ありがとーじゃあねー」
ソラとルーは残る。
「…………………」
ソラが笑っていう。
「怖かった!」
「………………そうだな」
「はずかしがりやだったんだね!きれいだったね!」
「………………たしかにきれいだったな」
「たましいの色っていってたね」
「…あれが我の魂か…」
「ルーのたましいの色、なーんか、冷たそうだけど、あったかい色だったね!」
「…………………………我は冷たいぞ」
ソラは顔を横に振る。
「…ルーはルーが思ってるよりはあったかいと思うよ!」
ソラにそういわれると、ルーは何だか…多分、うれしいと思ってる。
ソラとルーは進む。




