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泡の話
ソラは荒野を進むと泡がたくさん置かれている。
泡が置かれていて、ソラは近づくと泡へとさわってみる。
泡は一つの玉型。
ソラよりも大きい。
人差し指で泡をつついてみるが、割れない。
「ルー!みて!割れないよ!」
「そうだな」
ルーはそっけない。
泡は急に動き出す。
「…わっ!」
泡は動いて、他の泡とくっついて一つになる。
もっと大きな泡のできあがりだ。
とても大きい。
「…ルー。これ何?」
「わからない」
ソラはさわろうとして近づこうとしたがルーが止める声を出す。
「そろそろ行かないか?」
「えー。なんで、もう?」
「行くぞ」
「うん。わかった!ルー!」
ソラとルーは歩いて行く。
後ろで泡はというと、ひとりでに動いていた。
泡が何だったのかはわからない。
「ルー。あの泡なに?」
「知らぬ。だが、あんなに大きいのだから近づかない方がいい」
「…そうだね!近づいちゃだめだね」
ソラとルーは進んだ。