学園の話
学園がある。
そこに現れるのは、濃い紫の髪の少女がいる。
彼女は学園を歩く。
「探し物…………探し物……」
白銀の学生服の少女は歩く。
「探し物」
彼女は一人学園にいる。
学園を歩いていく。
学園の教室に座るのはソラだ。
紫の少女はいう。
「探し物…………あなたの隣のその子くれませんか?」
「ルーを?」
ソラは丁寧にお断りする。
「嫌です!ルーは私といるです!」
「そろそろよくないですか?あなたは何を願いましたか?」
「ルーが願いを叶えてくれたから私が叶えるんです。ルーの旅をするということを」
「その子はもらえませんか……仕方ないですね。待つです」
ソラは質問する。
「あなたも叶いたいことがありますか?」
「叶えたいというか、その子のような存在が欲しいんです。」
彼女は笑う。
「珍しくておもしろそうですから」
ルーは黙る。
自分が何か知っている。
そういう時は黙るのが一番。
「私も欲しいんです。」
ソラは学園から出ようとする。
廊下を出て、玄関に向かう。
が出れない。
「欲しいですね。その子のような存在欲しいんですよね。どうしたらはがせるかな」
ソラは後ろを見る。
ルーは答える。
「今の所我は主と共にある。そのため、他の者がはがすことはできない。そこは知らないのか?」
「あれ?ルールがあるんですか?そういうのないのがいいですね。なので、どうぞお帰りください」
興味をなくしたようだ。
ルーにはルーのルールがある。
そのため、あるものはいらないと判断したようだ。
「欲しくないです。ルールない子がいいです」
ルーが答える。
「ルールない者か。それは、貴重だな。何を願っているんだ?」
「欲しいんです。あなたのようなものが」
ソラは、学園を出た。
学園はそこにある。
紫の彼女は待つことにした。
その存在が来ることを待つ。
ソラが来たことで、その待つが変わる。
紫の少女の元へ何か来る。
それは蛇だ。
蛇はそこへ来た。
ソラとルーが来たことで現れるキッカケになった。
「願いがあるのかな?」
蛇は浮かぶ姿で笑う。
紫の少女はいう。
「私。願いあります。ルールのある者ですか?」
「ルールはないかな」
「なら、叶えてほしいです」
「叶える?いいよ。こっちも消えたくないからね」
蛇へ手を伸ばす。
蛇の周りに炎の入る泡が現れる。
そして、二つは。
紫の彼女は名前を声に出す。
「私は…マリエ」
「私はメイム」
学園は消えていく。
叶えられた願いは。
「ようやく出れました」
蛇は隣にある。
「おや?ちょーっと危ない子の願い叶えちゃったかな」
蛇のメイムは目を三日月に細めた。
泡の中に炎がある空間が作り出される。




