似てる話
「お前、名前は?」
ソラの前に七つ団子の姿の生物が来る。
七つ団子の生物はふよふよとしていて、ルーと顔が近い。
ルーは答える。
「ルーだ」
ソラも答える。(聞かれてないが)
「私はソラです!」
「正直、浮いてるとかどうよ?」
「え?と」
ソラは困る。
七つ団子の生物はいう。
「空飛べるってどうなのよ?」
ルーに話しかけてるようだ。
ルーが答える。
「空を飛んで何が悪い?」
「ずるいだろ!それ!何でもありすぎだろ!」
「…………………いや、そっちも浮いているだろう?」
七つ団子はなぜか怒っている。
「俺と似ている!俺はかわいく、お前もかわいい!そして、浮いている!」
「…………………あ?」
ルーは声がひりっとする。
七つ団子はふよふよする。
「俺はかわいい。お前もかわいい。俺と同じなのが気にいらない!」
「………………………我は自分をかわいいと思ってないが」
ソラは真ん中へ飛び込む。
「どっちもかわいいですよ!」
七つ団子はにこおとする。
「おー。わかってるね~俺はかわいいよな」
「はい!かわいいです!」
七つ団子は満足する。
「楽しかったぜ!ソラにルー!はっはー!俺はかわいいぜ!じゃあな~」
ソラとルーは残される。
何だったのか。
「ルーかわいいよ!」
「…そうか」
「かわいいっていわれてよかったね!」
「…………………怒ってたが?」
「そうだね!でもルーのことかわいいって…ルーのかわいさは私だけが知ってるのに……」
ソラはなんか悔しげにしてる。
「ルーのかわいさは私だけが知ってればいいの!」
「…………そうか」
ルーは素っ気ない。
ソラとルーは進む。




