マイナス0%の才能の話
才能0%
それだったらまだよかったのに。
才能マイナス0%
俺はマイナスのつく0の才能といい放たれた。
マイナスって……………マイナスって……………
この場所では才能数を調べられる。
俺は才能マイナス0%らしい。
俺は町の端で叫ぶ。
「マイナスって何だ!マイナスってうおい!マイナスって!マイナスって俺に才能もないってマイナスって………………」
俺はこの町で生まれ、生きている。
この町から離れる友人たちは、住む場所を探してる。
「にしてもお前は才能マイナスって笑える。俺は才能60なのに」
「俺は才能なしのマイナスか…60なら結構待遇良い企業入れるだろ?なのに出てくのか?」
「俺はこんな才能なんだかわけの分からないこという町とはおさらばだな」
「へー………そっか。頑張れよ」
「おう!じゃあな」
「部屋見つかったのか?」
「見つけたぜ。俺は準備いいからな」
「頑張れよ」
「そっちこそ」
結構良い才能数の友人たちは、この町を出ていってしまった。
「才能あるなら町で就職すればいいのに」
俺はというと、最終的に企業を選ぶというようなことは出来なく、とりあえずマイナス0%でも良いという場所へ向かう。
「ここか」
そこにはおじいさんがいた。
「ワシはサイ。おーおー。マイナス0%の若造か。ワシもなんじゃよ」
「よろしくお願いします」
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マイナス0%のすべきことは。
マイナス0%の才能の人たちは20人ほどいる。
俺と同い年もいる。
そして、内容は。
なんと……………才能数装置の点検作業だなんて。
「俺マイナス0ですよ!?こんなの出来るわけ………あれ?」
装置の機械の方へ呼ばれるように行く。
その装置の使い方が……。
サイさんは俺へと装置の説明をしていく。
というか。
どうしてだ。こんなにも細かいはずなのに。
わかる。
使い方もわかる。
操作方法がわかる。
いや、教えてもらったからだけど。
サイさんはいう。
「分かるんじゃな。それがマイナス0%の才能じゃ」
「なるほど………」
俺はそれから装置の作業を繰り返す。
サイさんは結構会話する人のようでいつの間にかよく話していた。
「若いもんはみんな、早いうちに夢を持って叶えるために行動するとな。偉いのう」
「俺も偉いと思います。早いうちから努力して、叶おうが叶わなくても行動できてすごいですよね」
「夢とかなかったんか?」
「夢……………考えないようにしてましたね。俺昔からこの町の外に遊びとか行ったことなくて世間知らずだし」
「なるほどじゃな。世間知らずなんて若いもんがいうもんじゃないのう。まだまだ若い」
「でも俺働いてても世間知らずですし」
「まあまあ、もっと世間なんて知らんでワシの若いうちはこの仕事したくなくて町を出て、けど上手くいかず帰ってきたんじゃが今はここが天職じゃよ」
「そうだったんですか?」
「ここは天職かの?」
「いや、わかんないです」
「人生なんて分からんもんだ。この場所でしたこと将来に何か役立つといいのう」
「あの、一応俺…………まだ辞める気ないですよ?」
俺。
とりあえず
か、稼がないと………。
「いやいや、分からんものじゃぞ。人生なんてワシなんて最終的に帰ってきたが奥さんと出会ったのは出ていった町でだからの」
「そ、そうなんですか?今はこちらで暮らしてるんですか?」
そんなところまで話してくれるとは。
思わなかった。
サイさんは楽しそうに笑う。
「彼女の方がこっちに来てくれてのう。いやー。本当に人生なんて不思議なもんじゃよ」
「何か……よかったですね」
「今はここにいても人生なんて急に変わるからの。マイナス0%の才能だって外では意味ないんじゃ」
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ある日、俺もこの仕事に慣れてきた。
が、急に俺は他よりも劣るとして解雇されてしまう。
マイナス0%は他では雇ってくれない。
さて、どうする。
俺は考えていると。
サイさんが声をかけてくれた。
「人生何が起こるか分からんというたじゃろ」
「はい…………………そうですね」
「これからどうするんじゃ?」
「んー……………外行くしかないんですよね。ここマイナス0%必要としないから」
「そうか」
「一応他の町の点検作業ならっていわれて………まさか。町を離れるとは思いませんでした。俺ここで生まれたのでここで静かに死んでいくと思ってたので」
サイさんはガッハハと笑う。
「人生は本当に分からんじゃろ」
「俺は今驚いています。現実と思えなくて………」
「まあまあ、頑張るんじゃよ」
「……………はい。あ。あの、今まで教えて頂きありがとうございました」
「いいんじゃよ。将来役に立つといいのう」
「そうなればいいんですけどね…」
俺はサイさんへ挨拶をして、他の町に行く。
まさか。
現実と思えなかった。
役に立つと思うけど………
俺がちゃんと役に立つように出来るかな………
ま、いっか。
「がんばろ」
マイナス0%の才能か。
それを持って行く。
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サイは。
若い彼が行ってしまい。
上を向く。
「想像できんのう人生は。まあ、良いか悪いかは分からんが…………。頑張るんじゃよ」
サイは空へつぶやいた。
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小さな少女はある町を歩いていると。
彼女、ソラはポスターを見る。
“才能60%以上の君たちの希望はここに”
“才能30%のみんなの才能の上げ方”
“才能90%のあなたへ。あなたを求めてます”
“才能0の居場所はどこに?社会問題”
“才能マイナス0%は本当に存在する?”
“子どもたち。才能0%にはなってはいけな……”
ソラはそのポスターは破られていて、見つめた。
“才能こそがこの場所の価値。
才能こそが君の証
才能があれば君は一生安泰
才能があれば何の心配もなし”
そのポスターはバッテン印に破られている。
「ねえルーさいのう?がない人はどうなったのかな?」
声だけが答える。
「さあな。けれどここはもう離れよう」
「うん。そうする」
ソラは歩いて行く。




