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空の存在  作者: 進道勇気
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昨日が大事か今日が大事かな話

昨日「私たちは昨日こそ大事だと思う」


今日「俺たちは今日こそ大事だと思う」


二つのものたちが間を開けてお互いに話す。



ソラは、なぜかその真ん中にいた。


「え、なんで私!こんなとこに!?」


ソラは困り顔。

ルーは隣にいて、静かにしてる。


昨日「昨日があるから今日がある」


今日「今日があるから昨日が………………」


昨日「ほら、昨日があるから今日、成長できるんだ。やはり昨日こそが大事だな」


今日「いや!今日があるから、一日を大事に過ごせるんだ!」


昨日「昨日がなければ今日は来ないんだ」


今日「くう……………俺たち、は!」


クリーム色の服を着たものたち。

男性がソラへという。


今日「昨日と今日!どっちが大事だ!?」


ソラは「え?」とする。


「えと、えと、私は…どっちも大事だと思います!!」


昨日「どっちも…だと?」


昨日の女性は、顔が青くなる。


昨日「どっちかだ!」


ソラは困る。


「ど、どど、どっち………か?でで…すか」


ソラが困っている隣でルーは目をきっとさせる。


昨日「どっちかを選べ!」


今日「今日だよな!」




「騒がしい」


そこへ、低いひりつく声がした。

ルーの声だ。


「どちらも大事だ。どちらかなんて選べない。我はどちらも大事と思える」


ソラも続く。


「そうです!昨日も今日も大事です!私はどっちも好きです!」


今日「……………だめだな」


昨日「そうだな。彼女たちではだめだ」


今日「じゃあ、さよならだな」


昨日「さよならだ。そういうとこは合うな、お前とは」


今日「お前とは合わせたくないがな」


ソラたちは強制的にその場所から出される。


ソラは目が覚める。

何だったのか

一体


「ルー…どっちも大事だよね」


「大事だと思える」


「そうだよね!」


ソラは腕を組む。

うなずき、にこっとする。



「私は今日の自分が後悔しなく、前に進める自分がいいな。昨日の弱い自分よりも強い私になりたい」



ルーはいう。


「おぬしは強くなりたいか?」


「うん。強くて、何にも負けない自分がいい」


「難しいぞ?負けないなんて」


「なら、負けることも楽しめる私になりたい」


ソラは前を向く。


「負けなんて楽しくないぞ」


「でも、絶対負けちゃうなら楽しみたい!」


「…………楽しむ…か。楽しめるといいな」


「うん!」


ソラは笑う。

ルーと前に進む。

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