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空の存在  作者: 進道勇気
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えんぴつの話

僕たちえんぴつは行くのだ。

色を塗りたい誰かのために行くのだ。


えんぴつが一列に並んで歩いていく。

赤色えんぴつ、青色、黄色、黒色が歩いていく。


赤色えんぴつ。


「さあ、行くぞー太陽、りんご塗るのかなー」


青色えんぴつ。


「よーし、空以外も塗ってほしいなー」


黄色えんぴつ


「よーし、黄色い色使ってー」


黒色えんぴつ


「何かかいてもほしいなー」



ソラとルーはえんぴつが通り過ぎる。


「何か歩いてる!ルー」


ルーはいう。


「えんぴつ?」


赤色えんぴつは、止まる。


「塗る?赤色」


ソラは答える。


「えと、塗るのないです」


赤色えんぴつは、「ないみたいだからみんな行くぞー」と、えんぴつは走って行く。


ソラはポカンとする。


「えんぴつさんどこに行くのかな」


ルーは静かに答える。


「色を塗りたい何かを求めて、行くみたいだな」


「あ、ルーは色塗りたかった?!」


「いや、別に……いいな」


「そっか!」


えんぴつは走って行く。

色を塗りたい誰かの元へ。

向かうために。

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