飛ばしている話
ソラとルーは、歩いていると。
荒野に緑の帽子をかぶる緑の小さな生物がたくさんいる。
生物たちは、四角形や、リボンの形、お人形の形のものを空へと飛ばしている。
ソラはワクワクする。
「ルー!あれ何?」
隣にいたルーはいう。
「あれは……タコみたいなものだろうか」
「タコ?タコさん?」
「空に飛ばす方だな…」
と、お人形の形をしたものは、他の飛んでいるものをけちらし、他のものを落としていく。
ソラは「ええ!」となる。
「ルー!落としてるよ!」
「場所によっては、他を落とす場所もあるらしい」
「そうなんだ……あ、落ちてく……………」
ソラは、むうとなる。
「みんな楽しんで飛んでたのに」
ルーは静かにいう。
「そういう風習での場所なのかもしれないな」
「んー。みんなで飛んでる方がいい……」
「おぬしはそう思うんだな」
「うん!」
そこへ緑の帽子かぶる生物はソラへ、雲の形したものを渡してくる。
「いいんですか?」
緑の帽子の生物はコクコクとうなずく。
ソラはうれしそうに飛ばす。
「わーい。ありがとです!わ、と、落ちた」
ソラはポカンとする。
ソラは上手く飛ばない。
泣きそうな目になる。
ルーは、渡される。
「ルー………と、飛ばないよ…悔しいけど…ルーがやって……!」
ルーは糸部分を持つと、空へと飛ぶ。
「ルーとんだ!」
ルーは上を見る。
「飛んだな」
緑の帽子の生物はルーへと近づき、ひそひそという。
「ん?もう合戦系は終わったから自由に飛ばせばいい?そうか。わかった」
ソラは、うむむとする。
「ぐうう、ルーは飛ばせて」
ルーはソラの方へ行く。
「共に持てばいいのではないか?」
「なるほど。そうする!」
ソラとルーの雲の形したものは空に飛んでいた。
緑の帽子の生物たちも様々なものを飛ばしていた。




