表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
163/215

花粉の話

浮かぶ小さな犬。

ルーは、急にくしゃみが出る。


「…………っ…」


ルーは回りを見る。

何かしら花粉が飛んでいるようだ。

目までこすりそうになるがこらえる。

小さな少女、ソラは何もなく平気のようで声をかける。


「ルー……。大丈夫……………?」


ルーはくしゃみが止まらなく、遠くへ行く。

止まらない。


「ルー……大丈夫じゃないね……」


「何が原因か分からないから本当に………っ……」


音を立てないくしゃみを繰り返す。

ソラは回りを見ると、歩いていく。

そうして荒野で声をかける。


「ルーにくしゃみをさせてるのは誰ですか?」


ルーはくしゃみを繰り返しながら、答える者などいないだろうと思う。


「あ、それ僕でっす」


答えた。

誰だ。

そこには三つの何だかデコボコした生物がいた。


「あー。でも、僕花粉とか飛ばしてないでっすよ?飛ばしてるとしたら、あ、これでっすねー」


三つのデコボコから何かの甘い香りがする。

ソラは質問する。


「いいにおいです!」


ソラはジッと生物を見る。


「いやー。甘い匂いによって、ほら来た来た」


三つのデコボコの元へと来たのは。

何だか透明なディスクの形をしている生物?が来た。

それらは三つのデコボコへ太陽の光を当てている。

ソラは質問する。


「何してるんですか?」


「あ。これはでっすね、こうして成長させるでっすよ」


「そうなんでっすねー!」


ソラまで真似してるし。

ルーは静かに見つめる。


「そうなんでっすよ」


「なるほどでっすね!」


ルーはそこへ話しかける。


「我はくしゃみが止まらないのだが、その原因はあなたなのか?」


三つのデコボコを持つ生物はニカッとする。


「そうでっすね。すまねっすー」


と、行ってしまう。

ルーはくしゃみが止まらない。

ソラは手を振る。


「さよならでっす!」


ルーはソラを見る。


「おぬし。楽しそうだな」


「そうでっすよ!」


「そうか。にしてもくしゃみ…………っ………」


ルーは止まらない。

ソラは止まらないルーを心配そうに見る。


「ルー……………止まらないでっすね…」


「そうだ…………っ…………!……っ………………」


ルーはまだくしゃみが止まらない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ