ノートの話
ノートの話
『あなたの次は何?次がある方はどこかへ進むのでしょう。次のある方へ応援を夢のある方へ希望を。あなたの次は何ですか?次に何をするのですか?』
俺はノートに書かれていく言葉を見る。
文字を書くあのノートのこと。
ノートは、“次”をテーマにしているようだ。
ノート。
彼女はノートという存在。
ノートの姿した多分女の子。
紙を見て、俺は会話する。
「次………か。何だろ」
『次がテーマなので始めてください』
「次かあ………。次ねえ…………。んー。」
俺は答えていく。
「そんなことよりも!美少女とラブラブなラブコメ………いいなあ……。あ、それは………俺好きだな……かわいい女の子を妄想し、一緒に話したり………ああ!俺の心が心が……………。」
『次がテーマです』
「とりあえず、ノートたち呼んでくれるか?」
俺の方へノートが飛んでくる。
ノートたちは次を求めるから俺は書いていく。
全部“つぎ”と書く。
「次って書いとけばいいな!」
ノートたちは怒る。
紙に書かれるのは。
『次を書いてよ!何よこれ!』
『次がテーマなのに次だけって!』
『次からなんか書いてよー!』
ノートたちにいわれ、仕方なく何かしら書いておく。
「これでいいか…………?」
ゲッソリとした俺を無視してノートたちは去って行く。
「いやいや!何かしら書いていけよ!?」
ノート。彼女は残る。
『あなたで楽しんでますから。みんな』
「俺で楽しむなよ………で、“次”がテーマなのか?次って“……ああ、それよりもかわいい女の子と恋とかがテーマがいい!」
『好きですね。いい加減。現実を見たらどうです?』
現実ね…………見たくないことばっかだよ。いわないけど
「はーあ、次がテーマなんて俺には似合わないよな」
『言葉の意味が分かりません。あなたは似合うものはありません』
「そこまでいう?」
『いいますよ』
「今まで色んなテーマをノートたちは俺に与えてくれたよな………次、ねえ…次なんて考えたこともないな。うーん、次をテーマにね」
『次です。あなたはどうしますか?』
「散々で、また次か。あ、次なんてもうないから。何かしら残しつつ、バカでも生きるとかはいんじゃね?残るもんなくても残すだけは…………許されるかな…俺でも……」
『次をテーマは厳しいですか?』
うわ。これいわれてる俺がだめな奴だわ。
厳しくはないよな。
普通のことだし。
「次かあ。次ねえ、やっぱ!女の子とラブラブしたいな…………………」
『そういう考えは捨ててください』
「仕方ないだろ!俺は、俺は………ラブラブしたいんだ!」
『………………私では…だめですか……?』
ドッキン。
キューン。
何!何だそれ!ノートなのに!あの文字を書くノートに今俺ドキドキしてる………やばい、俺はおかしい!
文字にドキドキとか!俺は!
『……私では………だめですか?…』
甘くささやかれる(妄想)
「ノート…………今の俺はだめなんだ………恋しちゃうだろ!」
『恋しちゃってください』
「だめだって!ノートと恋なんて!」
俺はノートと見つめ合う。
キラキラキラキラキラ(効果音)(あと恋愛の始まりスイッチのなんか音?音楽?)
ノートはいう。
『私は…あなたのこと好き、ですよ』
「はい!俺の心ドッキドッキです!ノートに心を……………ほんろう?されてる!?待って俺!?」
つい、俺はノートを抱きしめてしまう。
「ノート!好きになるだろが!」
『………そうですか……私もですよ』
を、遠くから見つめるソラとルー。
ソラは。
「お二人ラブラブだね!ルー!」
ルーは。
「そうだな」
ソラとルーは人間とノートとの恋愛?を見ていた。
多くの映像があり、他にも人形と人の恋。椅子と人の恋、箱と人の恋、壁と動物の恋、あとは…手袋となどなどがある。
まだ…………ある。
一体いくつあるんだろう。
「なんか、いっぱいだね!まだまだあるよ!ルー!」
ルーは映像にいうのは。
「何がしたいのか分からないな…」
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クスリとその言葉に誰か唇に指を当てて笑う。
_「何がしたいのか?一つよ。恋愛を見たい。それだけ」_




