箱形の板の話
荒野。
そこにあるのは多くの箱形の板。
それは、四角形の形で、真ん中にドアノブが飾られていた。
他には、りんごが真ん中にあったり、赤の色ペンが中央にあるものもある。
飾られた箱形の板は浮かんでいる。
そこに、箱形の板を手に持つ少女は、中央に時計を入れたり、他にもふたの持つところの部分を入れたりとしていく。
女性は、緑の髪を後ろに三つにしばり、静かにしていく。
そこへソラが来る。
「………お姉さん!これは何ですか?」
ソラは笑顔で聞いた。
お姉さんと呼ばれた女性はソラを見ない。
自分のしていることを続ける。
「お姉さん、これは何ですか?」
ソラの言葉は聞いてないのか無視だ。
ソラはでも、見つめる。
箱形の板が荒野に飾られていく。
不思議な光景だ。
女性は、飾り終わると、ソラに気づいて驚く。
「ど、どなた!?」
ソラも驚くが笑う。
「お姉さん。そのいっぱいなのは何ですか?」
女性は、本当に気づいてなかったようだが、気づくと優しげな表情になる。
どうやら集中しやすい人みたいだ。
「これは、命渡と呼ばれています。これを飾るのはいつか使うときのためなんです」
ソラは不思議そうにする。
「いつか?ですか?」
「いつか。使うときが来るので、その時まで明るい光をたくさん浴びてもらうんです」
ソラはよくわからない。
「よくわかんないです……?」
女性は、ニコリとする。
「いつかここへ来た方たちのためです」
ソラは話を聞きながら、多くの飾られた箱形の板を見つめる。
特になぜか気になるのはりんごが真ん中にあるもの。
「なんか……これ………」
女性は驚いた目をする。
「わかるんですか?最近ここへ訪れた方がお使いになられたんです」
ソラは、りんごへ手を伸ばす。
そこからは何かあるけど何も感じない。
「もう少し、このままにしてまた別のものを置くんです」
ソラは
「そう、なんですか?」
女性は、遠くを見つめて笑う。
「はい」
飾られた箱形の板の中をソラは歩き、通りすぎていく。




