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空の存在  作者: 進道勇気
149/215

つるす話

ソラは、上からひもでつるされたものがたくさん浮いている。


ひもで、つるされるのは

青の四角形。

黄色の玉。

緑の犬の形。


他にも。

緑の二角形。

紫の手まり。

ウサギの形。


など、多くがつるされている。


それをソラは静かに見つめる。

ルーも静かだ。


「………わあ、ルー、いっぱいだね」


「そうだな………」


ソラは静かなのはここを通るときは静かにと、いわれたからだ。

ルーはもちろん静か。


ソラはキョロキョロと、あっち、こっちへと行く。

ルーは、ソラを追いかけず見つめる。


ソラは、様々なつるされたものを見つめ、見終わったのかルーの方へ来る。


「ルー!………………」


一瞬、つるされたものが揺れた気がする。


ソラは、声を大きく出しそうになり、自分の口に手を当てる。


「ルー。ここ全部見た」


「そうか。なら次に行くぞ」


ルーは、ソラをさっさと連れていくようにする。


ルーは後ろを向く。


つるされたものは小さく揺れている。

が、気にせずにいう。


「おぬし。静かだな」


ソラは口に手を当ててしゃべる。


「うん。私だって静かできるもん」


「そうか」


ソラとルーはつるされたものを通りすぎながら先へと行く。

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