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空の存在  作者: 進道勇気
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明日の話

明日あした


明日なんて、明日なんて………


明日が来ることが、怖いのに……怖がったらだめ、なんだよな

明日が来る。

絶対じゃない。


それを知らないで明日が来ることが怖いなんて


でも、やっぱ怖い。

明日が来る

それは怖い。

明日が怖い。

明日が怖くて仕方ない。


俺は、一人町中を歩く。

明日への希望なんて書かれてる花束を見ると、俺は……苦手だと思ってしまう。

明日とか。

あした。俺は明日が怖い。

ずっと、怖い。

明日が怖い。


そんなことを思い続けて生きてる。


そこを、小さな少女が通りすぎる。


明日への希望と書かれた花束のカード。

少女は、そのカードを見て、笑う。


「明日は希望なんだねっ!」


明日は希望、か。

俺は怖い。

明日が怖い。

いつもいつも怖い。


少女は行ってしまう。


「明日、希望、か」


少女が誰にいってたか分からないが俺は、明日が怖い。

明日が怖い。

昨日とか今日は、何とか過ぎるからいいけど。


…………明日


「明日…………怖いな。俺は」


俺は明日が来ることをどうしても怖くて、震えてしまう。

でも、明日を怖がらないようになりたい。

俺は小さな少女の後ろ姿を見て


俺も行く。


怖くて怖くてどうしようもない明日。

それでも、明日があるなら。

来るなら。


「こえー…でも、行くぞ。明日に」


つい、声に出してつぶやいた。

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