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空の存在  作者: 進道勇気
143/215

納得の日の話

納得


他人の意見をもっともと認める日




でも、外の旅する者には関係ない。

どうして


納得する日なのか。


そういう日があるこの場所が嫌いだ。

だって、納得の日は人が決めたルールだから。

それを無理やり認めるのは嫌だ。





ソラとルーは納得の日とよばれる場所を通りすぎる。

納得の日と書かれた看板。


荒野に多くの看板がある。


“納得の日”


何だそれは。


ソラとルーは、そこで話しかけられる。

黒髪の青年だ。


彼はいう。


「ここで話しかけられたら“外の”旅のものと答えるんだ」


ソラは返事をする。


「…はい…?」


次に話しかけてきたのは。

男性。


「今日は納得の日。こ場所で暮らしてみないかい。どうだい。今日は納得の日」


ソラは、ジーと、男性を見つめる。

ルーはいう。


「我たちは外の旅のものだ」


話しかけてきた相手はどこか舌打ちしそうな顔をしそうになるが、笑う。


「そうかい。外の旅のねー。じゃあ、だめだねえ」


そそくさと行ってしまう。


納得の日。


多くのものはソラたちへと話しかけてきたが、外のものと知ると、興味をなくす。


ソラとルーは、納得の日と書かれた看板最後の場所に誰か立つ。

その人は黒髪の凛々しい見た目の青年。

彼はいう。


「やはりあいつらに声かけられたか?」


「はい!」


彼は嫌そうな顔をする。


「勝手なルールを作ってくだらない」


「?納得の日って何ですか?」


「ここの場合は、無理やりに言うことを聞かせる日だ」


「そうなんです…か?」


「ああ。こんな場所くだらない」


ソラは何も言わない。

るーがいう。


「くだらないのか。なら、出ていこうと考えないのか?」


黒髪の青年は静かにいう。


「逃げられないもんでな。だが、せめて外のものはあいつらに利用されるのは我慢ならない」


彼は続ける。


「じゃあ、早くこんな所出ていくんだ」


ソラは質問する。


「お兄さんはどうするんですか?」


「あと少し、いて。俺も出て行く」


「いつか出会えますか!?」


ソラの明るく純粋な瞳に青年は優しげに目を細める。


「いつか…会えたらな」


「はい!!」


ソラは、手を振って先に出る。


ルーも続けて行こうとする。

が、止まり、いう。


「どうしてあなたはここに?」


青年は肩を落とすように話す。


「俺たち騙されてさ、良いことばっか、言いやがって。騙された」


「そうか。怒っているのか?」


「いや、それなりに良い金もらえるからさ。ま、そこだけはよかったからな」


ルーは進む。

青年は歪んだ顔で笑う。


「いつか、こんな所出て行くけどな。絶対に」


ルーは行く。


青年は残る。

青年は他の看板場所にいる全員へ、いい顔をする。


「どうですか?納得の日。どのくらいがここに暮らすことになりましたか?」


青年は笑う。

作り笑いをする。

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