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空の存在  作者: 進道勇気
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三つの灯りの話

明るい荒野の下。


三つの青の灯りがポオッと、地面から生える蛇のようなニョロニョロとしたものから出現していた。

そこへ、小さな少女。

ソラは灯りの方へと行く。

小さな犬は、ソラの近くにいた。

灯りはニョロニョロと、動く。

だが、その場からは動くことはない。

ヒュッと、ソラの方へと伸びる。

ソラは、ビクッとするが蛇のように見えるものは、ソラの頭の上へと乗るようにする。


「……頭の上ー。重いですー」


もう二つの灯りはニョロニョロと、動く。

灯りは口を開き、ソラの方へと伸びるが、届かないのか、口をパクパクしてる。


ルーは静かに見つめる。

ソラは、頭の上に乗る方は攻撃的じゃないようで、ソラの頭の上に乗るだけ。


「ルー。なんか、重いよ」


ルーは静かにいう。


「不思議な生き物だな」


「ルー!離れてくれないよ!?」


「ずっと、そうしてればいい」


「えー!ルー!重いんだよ!?」


ルーはやはり静か。


「おとなしくしてれば何もしてこない」


ソラは、頭の上の灯りの部分をなでる。

そうすると、ニョロニョロとうれしそうに動く。


「重いです………でもなでます!」


なでていると、蛇のようなものはニョロニョロと、ソラの頭からは離れる。

そして、ソラをじっと見つめる。


ソラは見られている。

質問してみる。


「何ですか?」


蛇のように、ニョロニョロしていてソラの頭へこすりよる。

灯りは熱くなく、柔らかく、温かい。


「あったかいです」


ソラは、そっと胸元で抱きしめる。

ルーへ声かける。


「ルーもこっち来てー!あったかいよー」


ルーは素っ気ない。


「我はいい」


ルーは口をパクパクと向けてくる二つの青の灯りの方へと行く。


ソラには聞こえない声量を出す。

ソラを狙っている。


「我の主に手を出すな」


ルーは鋭い瞳でいうと、口をパクパクとして、伸びてくるものたちは、ビクリとして、後ろへ下がる。


そこへ、ソラがまた声をかける。


「ルー!来てよー!」


ルーは後ろを向く。

やはり素っ気なくいう


「我はいい」

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