表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の存在  作者: 進道勇気
122/215

魔王の話

魔王といえば、悪い存在。

……………が。

彼の場合は、魔王に向いてなかった魔王だ。


魔王といえば、悪なのだが、彼は悪のはずで、長男で…………なら、魔王らしいと思えたが。


彼は違った。


「みんなー。おはようー」


と、青のマントをした少年。

十歳くらい。

彼は、笑顔。


「こんにちわー。みんな。お花のみなさん、モンスターのみなさん!空!陸!そして、太陽!月!感謝ー!」


クルクルと回る魔王は、赤い椅子前にいた。

魔王の様子に配下は、下を向く。

だめだ、これはと。

ので、彼は二人旅をしていた。


魔王の配下である一番位低い青年はというと、魔王に困っていた。


まず、クルクル回る。

そして、誰にでも優しく接する。

ので、外に出て悪にしてこいといわれた。

無理だろ。


「魔王様。あの」


配下の青年は魔王に声をかける。

何と今、落ちているゴミを拾っている。

魔王って、勝手なイメージだか。


「ゴミが落ちてるねー!拾わないと!」


片手にゴミ袋を持つ。

魔王………?


「ゴミは落としておいていいんです!魔王様!」


魔王は不思議そうにする。


「だめだよ!草や地面は生きてるんだよ!ゴミがあると息ができなくなるよ!」


魔王の言葉に配下何もいえない。

いえない。

いいことしてるんだから!

いえるか!


「魔王様…………………そう!ですね!私も拾います!」


魔王と共にゴミを拾う。

たくさん落ちてるものだ。

これで、荒野がきれいだ。

いい汗をかいた。

魔王は、笑う。


「よし!もっと拾うよ!」


「魔王様!やめましょう!」


「あ!町だ!重そうなもの持ってる人が!行かないと!」


魔王は走って行く。

配下は、困り果てる。


「魔王様…………」


魔王の配下は連絡をする。

したくない。

連絡のために使うのは、町の端にある花びんにした。

花びんから声がいつものようにする。


“「どうにかしろ………魔王様なんだぞ…魔王があの様子では!滅びる!魔王とは戦うだけではない!あれではこちらをまとめられない!………といいたかったが」”


「弟魔王様ですか?」


“「弟魔王様は…………なんと。とんでもない。相当だ。何に対しても冷静な判断を下し、私たちをまとめている」”


「あ、なら魔王様は」


“「これからも旅してていいかもな」”


「そうですか。わかりました」


“「お前は戻るか?」”


「俺は」




_魔王様はもういらないみたいだ。

そうか。

魔王様は向いていない。

なら今の方が楽しそうだ。


魔王はというと、今も人助けをしている。

魔王の配下の彼は。


「さてと、俺は、戻…………」


魔王は、魔王の配下の方へ来る。


「次の荒野に行こう!」


「…………」


_魔王に向いていない彼は俺には居心地がいいみたいだ。

元々、魔王の配下は、自分たちを守るために知恵や戦略が必要だ。

戦いにならないためや、生き残るため…とか難しいことを考え続けなければならない。

頭のよくない自分では、役に立たない。


_だから俺は一番位が低い。



魔王は、笑顔を配下に向ける。


魔王の配下は、彼と共に行くことを選ぶ。

だから、片膝をつける。


「はい。魔王様。どこまでもお供いたします」


_________


ソラは、十歳くらいの少年と通りすぎる。


「…」


少年は、青年と一緒に笑顔で話してる。

ソラは、何となく見つめた。


「こんにちわ」


少年はソラへ挨拶をした。

なので、ソラは、笑顔で答える。


「こんにちわ!」



魔王と魔王の配下は、ソラと通りすぎる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ