秋飽きの話
飽き飽きだ。
ミヨは、いつもそう。
誰かを見ることや、物語を見ることは好き。
自分は関わらず、遠くから見るのが好き。
ミヨは誰の中にもいない。
いる気もない。
飽き飽きな自分の物語。
そんな時、物語見守りの女神のうわさを聞く。
女神は物語を見守るが、自分は何も作らずでいるとか。
物語の女神なら、自分で何かしら作ってないかなと思う。
なぜなのか。
物語という女神なら飽き飽きな自分の物語を楽しくしてくれないかなと、それも理由で物語を見守る女神の元へと行く。
______
ミヨは、女神といるのだが、性格がつかめない。
楽しい方なのか。
考えてる方のか。
今ミヨは女神に教えを受けている。
とにかく、自分で行って、感じてみろといわれる。
「ソラちゃーん。ルーさん!かわいいー」
ソラとルーという二人についていってる女神。
その女神についていくミヨ。
そんな光景。
ミヨはいう。
「あの、これは本当に教えられてるんですか?」
「え?うん。ソラちゃんて、変わったものに出会う率が高いみたいなの」
「変わったもの…ですか?」
ソラは、黄色の木々が生える森の中にいる。
その隣にルーがいる。
そして、二人の前にいるのは。
「ミヨお姉さんを呼んでます!」
ソラからミヨは呼ばれる。
女神は笑う。
「秋飽きから、呼ばれたわね」
秋飽きの存在。
自分に飽き飽きなものの前に現れる。
「ミヨを呼んでるわ。いってくればー」
ミヨは女神に肩を掴まれ、前へ。
秋飽きとは、浮かぶ黄色の落ち葉が集められた場所にいる。何か。
小さな二足歩行で座る。茶色の体。顔はサルに似ている。
その存在はミヨへという。
「秋飽きとしてるな。娘」
ミヨは目をそらす。
「秋飽きなその心。少し欲しいのう。この森の守りが弱ってるからくれぬかのう」
ミヨは「少しくらいなら」というと、秋飽きという存在は立ちあがる。
「指をこちらへ」
「………」
ミヨは存在の前へ手を出す。
ミヨは、自分から何か引きずり出されていることがわかる。
存在はいう。
「いつか。秋飽きなその心。変われるといいの。いや、変わるきっかけはあったの」
存在は女神の方を見て、ミヨへといった。
それから落ち葉がブワッと吹き上げられるようにして、存在は消えてしまった。
ミヨは目をパチクリする。
ソラはミヨの方へ行く。
「いなくなっちゃいました?」
「あ……そうだね」
ミヨは何となく、心が落ちついてる。
あの、飽き飽きな気持ちが少し、なくなったのか。
女神は笑顔だ。
「ミヨよかったわね。秋飽きの守りも受けたと思うわ。これからの旅も安心だわー」
女神はミヨに抱きつく。
「うーん、守りが心地いいー」
ミヨはいう。
「抱きついて来ないでください」
「ごめん」
ソラの隣のルーはいう。
「まだついてくるのか?」
女神は笑顔で楽しそうに。
「うん!ついてくわー!うれしい!?ルーさん」
「別にうれしくはない」
ソラは笑顔でいう。
「私うれしいです!みんなで旅って楽しいです!」
ソラの素直さに女神はソラを抱きしめる。
「あー!かわいいー!かわいいわー!」
ミヨは隣でこっそりとソラの頭をなでる。
「ソラちゃんかわいい………」
ルーは女神とミヨに可愛がられるソラを見つめていた。




