3の話
3。
3という文字が森の中で並ぶように歩く。
きっちりと一列に並んで歩く。
そこへ、小さな少女。
ソラがくる。
ソラは、3の文字を追っていく。
「どこ行くんですか?」
3の文字はソラの言葉に答えず歩いていく。
「ぬう……なら追いかけます!」
ソラは森の中を歩いていく。
森の中は、歩きやすい場所ばかりを3の文字は行くようで、とても頭がいい。
ソラも歩きやすくて追いかけやすい。
と、思っていたら行き止まり。
「どうするのかな………」
ソラは見ていると、3の文字はためらうことなく進む。
ソラはすぐに行き止まりをそっと、両膝をついて見ると、下は川があるようで、そこへ3の文字たちは飛び込んでいく。
「すごい……怖くないのかな」
ソラは飛び込んでいく3の文字を見つめる。
3の文字は飛び込んでいくが、なら!
「えっと!あの川の方へ行くには私も…!」
小さな浮かぶ犬が現れる。
「飛び込むな。おぬし」
「え!」
「して良いこと悪いことがある」
「ぬう!なら!!」
ソラは追いかけるため!
別の道を行く!
歩きづらくても行く!
ルーはソラを見守る。
ソラは下の川まで着く。
そして、3の文字を追いかける。
「どこ行くんだー!」
ソラは追いかける。
その先には。
森の中の開いた場所にあるのは、大きな3の文字がある。
「うわあ、大きい」
そこへ、3の文字たちは飛び込んでいくと、姿が消えてしまう。
「わあ……!ん?んん?これは何だろ………?」
大きい3は何なのか。
「そこのちっこい子。こっちおいで」
声がした。ソラはキョロキョロする。
声のした方にメガネのきっちりとした山用の服を着た女性。
「あなたも気になった?あの3たち」
「え。はい」
「あれは家なの!あのさ、あのさ!近くにいたよね!?どんな動きしてた!?どんなとこ歩いてた!?教えて!」
ソラは一生懸命話していく。
ソラは話しながら女性はソラの顔や肩をタオルで拭いていく。
気になったのか、服まで女性はソラへあげ、着せる。
「あの?いいんですか?」
「私いっぱい持ちすぎてて、だから使ってほしいの。その代わり話聞かせてね」
「は、はい!」
ソラはしゃべる。
「あの!泳いでました!」
「そうなの!?不思議ね!あーもう!もっと聞か………」
女性は3の文字の方を向く。
あれ?いない。
女性は「あああああ!?」と叫び出す。
あわてて走りだす。
「いなくなっちゃった!ありがとね!話聞かせてくれて!私行くね!!!」
女性は行ってしまう。
ソラは残り、ルーと話す。
「行っちゃった。ルー。不思議だったね!」
ソラは笑顔。
ルーはうなずく。
「不思議だったな。というか、おぬしはすごいな。追いかけて、見つけて」
「だって!どこ行くか気になるもん!」
ルーはソラのそういう所が好きだ。
ソラは笑顔。
「私たちも行こう!ルー!」
「ああ。服新しくなったな。話をする代わりに」
「あ!うん!服うれしい!」
ソラとルーは進む。




