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空の存在  作者: 進道勇気
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しあわせの話

ソラとルーは静かにしている。


「幸せとは、幸せなんだよ」


二人の前には少年がいる。

二人は村に着くとすぐに声をかけられた。


しあわせ?について話されている?らしい。


「幸せとは、みんな違う、だからすばらしいんだ!じゃあ!ソラさん!君の幸せは!?」


急に声をかけられた。

ソラはすぐに答える。


「ルーといることです!」


少年は拍手をする。


「すばらしいね!すばらしいよ!じゃあ、君は!?」


ルーにも聞かれた。


「我は…日々が何もなく、ただ、ここにいられること…それが我のしあわせだと思う」


「いいねいいね!すばらしいよ!幸せだね!」


幸せ。

幸せ。

幸せとは、それぞれ違うと思う。

ソラは、気になる。


「あの!あなたのしあわせはなんですか?」


少年は胸元に手を置き、答える。


「幸せが何かを聞くことが僕の幸せだよ…幸せってみんな違って、うらやましくて、でも、悲しくて、美しくて、みにくかったり…でも!」


少年は空へと向けて両手を広げる。


「幸せは!すばらしい!」


それから、ようやくソラとルーはまた進める。

他の村の人が声をかけてくれた。


村の男性はソラたちを連れて行く。

少年は手をぶんぶんと振る。


「あなたはあなたの幸せを!」


と言ってる。


ソラはにこにこと手を振りかえした。


「はい!」


村から出る前、男性はいう。


「…なんというか、困ったよね。あいつさ、前は自分は不幸ってよく言っていたんだ。でも、変わった。旅をする人が来て、その人になんか、怒られて…さ。あいつ。そうしたら、変わったんだ」


男性はどこか、うれしそうだ。


「君たちの幸せ、俺も聞いてたよ。幸せ…ずっと続くといいな」

 

ソラは答える。


「はい!」



ソラとルーは歩く。


「ルーといるのがしあわせー」


ソラは笑顔だ。  

ルーはいう。


「…そうか」


「ルーはー?私といてしあわせ?」


ルーは素っ気ない。


「退屈はしないな」


「そこは!しあわせっていうとこ!」


ルーは、小さくボソリと。


「…楽しいぞ」


ソラは聞こえなかった。


「え?なんていった?」


「…何も言ってないぞ」

 

ルーは、先に飛んでいってしまう。


「ルー!待ってよ」


ソラはルーを追いかける。

そして、また進む。

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