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プロローグ
まだまだ至らぬ部分ばかりで稚拙な文章ですが、どうぞお読みになってみてください。
「おい美咲。今なら許してやんないこともないぜ?」
月夜の晩、暗がりの町に二人分のシルエットが浮かび上がる。
「よしてくださいよ。まだまだあなた程度には負けません・・・クスクス」
それは二人の少女。似つかわしくないのはその時間と場所、深夜の学校。さらにその手に持つは、刀。軽装の少女は軽い口調で言う。
「けっ、なら・・・死にやがれぇ!!」
一瞬でもう一方の少女の懐に飛び込んだ少女は横なぎで一閃。しかし音空しく、刀は空を切り「あらあら、前から言ってるでしょう?不用意に手を出してはいけませんと・・・クスクス」
ひらりと宙に舞う、和服の少女は天地が逆の状態で、しかしそのままの体勢で刀を振るう。
「ちっー」ギィン!と金属同士がすれる独特の音。くずれた態勢を立て直す少女と、空中で一回転し着地する少女。
「やるなー相変わらず」「クスクス・・ありがとう。でもあなたはまだまだね。」
二人は戦っていながらまるで踊っているかのようにーーただ剣を振るう。己の為に。