慕情
未だにお姉様と出会った時の事は覚えていて、反芻する。
じめじめとした陰湿な教室で、囲まれていた私の事を連れ出してくれた。
その後、強くならなければと私をジムに誘ってくれて、一緒に身体を鍛えた。
でも体を鍛えてもやっぱりいじめっ子に強く出られない私に、「そういう性質なら仕方ないか」と言って、「あたしが前を歩くからあんたは後ろを着いてきな」と手を引いてくれた。
私はそんなお姉様の後をついて歩いて。
ずっと守られていて。
こんな関係になったのは自然の成り行きだったのかもしれない。
でも解ってた。
頼るだけじゃダメだって。
私もお姉様に頼られるところがないとって。
だから、必死に勉強した。
料理とか、家事のコツ。
事務的な事の処理方法。
前に出ないでもできる、色々な事沢山。
その甲斐もあって、お姉様は、プライベートな空間だと私に可愛い所を見せてくれる。
例えば意外と朝に弱くて布団の中でぐずぐずするところ。
例えば食事で好物がでると最初に食べて物足りなさそうにするところ。
例えばお酒を飲むと甘えん坊になるところ。
全部全部、私の大事なワンシーン。
もっと欲しい。
お姉様の可愛い所。
もっと欲しい。
お姉様との絆。
もっと欲しい。
お姉様の愛情。
ああ、私は貴女の事を想うと際限なく欲しがりになってしまいます。
お姉様、お姉様、お姉様。
大好きが破裂してしまいそう。




